必要とされる自分になれる“ボランティアの旅”

週プレNEWS / 2013年8月3日 10時0分

オバマ大統領の祖母のサラ・オバマ(中央)とのショット。ケニアの貧困地域 の教育支援ボランティア活動後、感謝の言葉をかけてもらったそうだ

ツアー旅行で観光地を巡り写真を撮って、名物を食べる……なんて普通の旅行ではなく、もっと個性的な旅がしたい人におすすめなのが“ボランティアの旅”。世界を知り、人と出会い、日常とは違う体験をして、しかも感謝される。おまけに格安で行けるというメリットもある。

ボランティアの旅と聞いて思い浮かぶのは、被災地や難民キャンプ支援、アフリカ諸国で井戸を掘り学校を建てるなどだろうが、実は環境、考古学、建築、教育、福祉など多岐にわたる内容が募集されている。

12ヵ国以上を旅した後に自らも団体を立ち上げた大学生・田中一成さん(22歳)に体験談を聞いた。

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沖縄でまずボランティア体験し、大学入学前の1年を使ってラオス、スリランカほか東南アジア6ヵ国でスラム街支援などを約6ヵ月。ウクライナやドイツの城の修復などヨーロッパ4ヵ国で2ヵ月過ごした後、ケニアとザンビアへ。2ヵ月過ごした間、貧困地区の小学校をレンガから造ったりしていたなかで、最も印象に残っているのが動物の屠畜(とちく)でした。

目の前で殺された牛なんて食べられないけど、自分でも屠畜を経験して食べ物がどこからやって来てテーブルにのるのかを学びました。

成長したと思うのは、生き残るためのサバイバル能力。飛行機をミスったり、アフリカで終バスを逃してヒッチハイクや野宿をしたり。動物が襲ってこなければ安宿のダニだらけのベッドよりテントのほうが快適ですけど(笑)。

約1年かけて世界を回って変わったのは「小学校を造ってあげてる」から「やらせていただいてる」と思えるようになったこと。行く前は、ボランティアは“ギブ&ギブ”と思っていたんですけど、実は僕がテイクしているほうの“ギブ&テイク”。経験をいただいていますね。

大学入学後、フィリピン・ミンダナオ島の台風被災地に入り、支援団体を立ち上げて3年になります。今は災害支援から貧困層の教育支援へシフトして現地の富裕層の大学生を巻き込んで活動しています。彼らは日本人と仲良くしたいだけで、貧困に興味はない。でも、今があれば20年後に各国で政治経済の中心になる彼らの意識を変えられることを目指して活動を続けています。

(取材・文/渡邉裕美)

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