国内最高の41℃を記録! 新「日本一暑い町」、高知・四万十、灼熱ルポ!

週プレNEWS / 2013年8月19日 12時0分

「日本一暑い町」の座が、岐阜県多治見市、埼玉県熊谷市(ともに2007年8月16日に記録した40・9℃)から、高知県の西南に位置する四万十(しまんと)市に移った。

全国927ヵ所にある観測地点のうち、30℃以上の真夏日を記録した地点が今年最多の706地点となった8月12日、四万十市の江川崎(えかわさき)観測所で国内観測史上最高となる41・0℃を記録したのだ。

四万十市は、日本最後の清流ともいわれる四万十川が市の中心をうねるように流れている。

気温41℃の世界とは、どんな暑さなのか。新たに日本一となった町に記者は向かった。

8月14日の昼前に四万十市に到着すると、まずは市役所の駐車場で気温を計測してみた。地上から1mの高さで37℃。すでにいやになるほど暑いが、最高記録はさらに4℃も高いとは……。ちょっと想像ができない。

市役所の後は、四万十川が土佐湾に注ぎ込む河口付近にある土佐西南大規模公園に向かった。公園近くの広場で夜に行なわれる盆踊り大会の準備をしていたおじいさんが、41℃を記録した12日の“灼熱ぶり”を振り返ってくれた。

「いや~、ここに30年も住んでるけど、あれは経験したことのない暑さ。サウナに入ったみたいなんだよ。サウナで息をすると息苦しいだろ。あれだよ。胸の中までムッとするというのかな。とにかく息苦しい。しかも、あの日は夜の8時になっても気温が高くてね。本当に参ったよ」

話を聞いている間も、海からの風はそよとも吹かない。おじいさんに、四万十市が日本一暑い町になったことについても聞いた。

「日本一っていう響きはいいね。それでたくさん観光客が来てくれりゃうれしいよ。ただね、日本一とばかり浮かれてもいられないんだよ。知り合いに川で魚を捕る漁師が何人かいるんだけど、みんな困ってるよ。川の温度が上がってぬるま湯みたいになってしまって、アユをはじめとした川魚があまり捕れないみたいだよ。特に、稚魚は熱に弱いから、このまま高温が続くようだと来年は魚が全然いなくなっちまうんじゃないかって頭抱えちゃってるよ」

そして、いよいよ、41℃を記録した四万十川中流の江川崎観測所を目指して車を走らせる。道々、地元住民に話を聞こうと思っていたが、車は走っているものの、あまりの暑さのせいか、外を歩いている人はひとりもいない……と思っていたら、道ばたでパラソルを広げてアイスクリームを売っているおばちゃんを発見! アイスくださ~い!

「暑すぎて、アイスもドロドロに溶けちゃったよ。だから、もう店じまいしようとしてたところ。この商売を30年やってるけど、こんなの初めて。このまま暑いようじゃ、私も廃業だね」

通りには、救急車やパトカーなどの緊急車両がよく走っていた。サイレンを鳴らしていないところを見ると、熱中症患者対策のためのパトロールをしているのかもしれない。

そうこうしているうちに四万十市西土佐の江川崎地域気象観測所に到着。ただ、残念ながらというべきか、この日の最高気温は38・6℃で、前日まで続いた観測史上初の4日連続40℃超えの記録を更新することはなかった。

付近の野菜直売所にいた20歳前後の色白の美女店員にも、41℃を記録した12日のことを振り返ってもらった。

「朝起きたときから、『今日はなんか変……』と思いました。朝、家を出るとき、あまりの日差しの強さに目が痛いくらいで、バイトに行くのをやめようかと思ったほどです。それに日差しがヒリヒリと痛くて。41℃にもなると、何もする気が起きなくなりますよ」

高温注意情報連発の今夏、もしかしたら、さらなる記録更新もあるかも?

(取材・文/有賀 訓)

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