アジア最大の肉食恐竜「タルボサウルス」が来た! 「大恐竜展-ゴビ砂漠の驚異」開催

週プレNEWS / 2013年10月25日 6時0分

全長10mのアジア最大の肉食恐竜「タルボサウルス」の実物化石は迫力満点!

10月26日(土)から東京・国立科学博物館で「大恐竜展-ゴビ砂漠の驚異」が開催される。アジア最大級の肉食恐竜「タルボサウルス」、大型植物食恐竜「サウロロフス」の実物全身骨格ほか、展示される約100点の化石のうち実物率が約90%という希少な展覧会だ。

モンゴル・ゴビ砂漠は世界有数の化石産地として知られ、世界中の研究者が憧れる「聖地」のような場所。ここで発掘される化石は、変形が少なくつながった状態で見つかることが多いのが特徴で、これほどの規模で実物化石が公開されるのはモンゴル国内でも例がないという。

監修を担当した国立科学博物館地学研究部の真鍋真(まなべ・まこと)氏が語る。

「モンゴル・ゴビ砂漠の実物化石を存分に見ていただこうという展覧会です。1920年代にロイ・チャップマン・アンドリュースという伝説の化石ハンターが、ゴビ砂漠で次々とすごい化石を発見しました。彼の足跡をたどるかのように、首都ウランバートルを出発し東から西へ発掘地をめぐり、約1億1千万年前から7千万年前へと時代を追って化石標本を紹介します。最近注目の恐竜が子供から大人にどう成長するかという生物学のコーナーも重要です」

目玉のひとつである「タルボサウルス」の全身骨格は、全長10m、推定体重は約5トン。監修者である東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻講師の對比地孝亘(ついひじ・たかのぶ)氏が語る。

「恐竜好きな人はティラノサウルスに似ていると思うでしょうが、実際に北米のほぼ同時期にいたティラノサウルス・レックスと非常に近縁な恐竜。白亜紀末期、北米とアジア大陸を結ぶベーリング海峡で、恐竜の行き来があったという説のひとつの証拠となっています。

大きな体を支える太い後脚についた3本の巨大な指で地面を走っていたと思われますが、後脚と比べ前脚はかなり短く指も2本しかない。また、あご骨は前の歯骨(しこつ)のほかに後ろにもいくつかの骨があり、前後の骨をつなぐ関節が可動することで、あごを大きく左右に開き大きな獲物を飲み込んだと考えられます。肉だけでなく骨まで噛める頑丈なバナナ状の歯も興味深いところ。

また、今回はこのタルボサウルスと同じ場所で発見された子供の標本も見ていただけます。推定年齢2~3歳、全長が2mの個体が、10mに成長する間にかなり体のかたちに変化がおきています。体重を支えるためのがっしりとした後脚の骨も、子供は華奢でほっそりしている。そういうプロポーションの変化にも注目してほしいですね」

「大恐竜展-ゴビ砂漠の驚異」は、10月26日(土)~2014年2月23日(日)まで開催。詳細は公式ホームページ【http://www.daikyoryu.com/】にて。




(取材・文・撮影/田山奈津子)

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