長野1位、東京14位、最下位は青森。この順位って何?

週プレNEWS / 2013年11月18日 19時0分

“世界一の長寿国”というイメージのある日本。はたしてそれは本当か? 厚生労働省の「平成24年簡易生命表」で、2012年、男女別平均寿命の上位5ヶ国・地域を見てみよう。

男性




1、アイスランド(80.80歳)




2、香港(80.60歳)




3、スイス(80.30歳)




4、イスラエル(80.00歳)




5、日本(79.94歳)

女性




1、日本(86.41歳)




2、香港(86.30歳)




3、スペイン(84.97歳)




4、フランス(84.80歳)




5、スイス(84.70歳)

男女ともに上位にランクインしている日本は、香港やスイスと並び、世界一の長寿国・地域といって間違いないだろう。

第2次世界大戦の影響で大きく下がってしまった日本人の平均寿命。だが、1947年に50.06歳だった日本人男性の平均寿命は、その後グングンと伸びていき、2006年には79歳に。一方、女性は1984年には80歳を、2002年には85歳を超え、2010年まで26年連続して長寿世界一を誇ってきた。

ところが、東日本大震災の影響で2011年の日本人の平均寿命は男女とも短くなり、女性は27年ぶりに長寿世界一の座を明け渡し、香港が世界ナンバーワンになる。

それでも震災の影響が収まった2012年になると、日本人の平均寿命は男性が0.26歳、女性が0.34 歳アップ。女性は再び長寿世界一に返り咲き、男性も前年の8位から5位へと上がった。

一般に「寿命」とは人間が生まれてから死ぬまでの時間をいう。人は病気や事故などがなければ老人になって衰えて死ぬものと考えられており、当然ながら寿命には大きな個人差がある。

これに対して、統計上の「平均寿命」とは、0歳児が平均してあと何年生きることができるか(平均余命)を計算して出す期待値のこと。各年齢の年間死亡率を計算し、その年の出生児がこの死亡率に従って毎年どれだけ亡くなっていくかを求め、死亡した年齢を平均する。

そのため、発展途上国のように新生児の死亡率が高いと、死亡年齢の低さから平均値を引き下げることになる。また、戦争や災害などで若年層が多く死亡した場合も、一時的に平均寿命は短くなるのだ。

この長寿国ニッポンを都道府県別に見ると、男女ともに長野県が日本一。2位が滋賀、3位が福井。東京は14位、大阪は41位、そして最下位が青森となっている(※「厚生労働省 平成22年都道府県別生命」より)。

1960年代、脳卒中による死亡率が全国一高く、塩分の摂りすぎが問題となった長野県は、1981年から「みそ汁は一日1杯」「そばやラーメンの汁は半分残す」など、わかりやすい例を挙げて“県民減塩運動”を徹底してきた。食生活改善推進員らのボランティア活動によって食を見直すとともに、地産地消を奨励し、今では一日当たりの野菜摂取量も日本一だ。

ほかに、「歩け歩け運動」など体力づくりへの取り組みや、農業に就く高齢者の割合の高さなども長寿日本一となった要因として挙げられる。

一方、かつて長寿日本一を誇った沖縄は、女性が3位、男性はなんと30位まで後退。食生活の欧米化、クルマ社会による運動不足、飲酒の機会の多さなどが、その要因として指摘されている。

長野の例で分かるように、日々の小さな積み重ねで長生きはできるのだ。

(取材/宮崎俊哉、中島大輔、渋谷 淳、山田美恵)

週プレNEWS

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング