楽観的は危険? ネガティブ思考の人が長生きする理由

週プレNEWS / 2013年11月9日 15時0分

悩みなんてまったくなく、いつでも楽観的。どんな不安な夜もぐっすり寝ることができる――、そんな図太い神経の持ち主をうらやましく思っている人も多いだろう。

大部分の人は、多かれ少なかれ「ネガティブ思考」の持ち主のはず。だが、そんな人ほど楽観的になれるひとつのデータがある。ドイツ、エアランゲン=ニュルンベルク大学の研究チームによると、意外にもネガティブな人間のほうが長生きするという。

4万人を対象に、「5年後の人生をどれだけ楽観しているか」を回答してもらい、その人たちが5年後どれだけ健康かを調査。すると、将来を楽観的にとらえていたグループは悲観的に考えるグループに比べ、体に障害を生じていた割合が9.5%高く、死亡するリスクも10%高いことが判明した。

研究チームは、「将来に対して悲観的である人のほうが、より注意深く生きるようになり、健康や安全面に対する注意が高まるのではないか」という。そう、他人から「お前はネガティブだなぁ」と言われたら、それは「注意深いヤツだなぁ」というホメ言葉だと受け取ればいいのである。

また、「寝る子は育つ」という言葉があるように、たくさん寝ることが健康の秘訣のように思われているが、実は「早死する」という研究結果もある。

米国で100万人以上を対象に行なわれた睡眠時間と寿命に関する調査によると、一日6時間半~7時間半の睡眠をとっている人が最も死亡率が低いことが判明した。この時間を上回っても下回っても死亡率は高まり、睡眠時間が7時間半以上の人は、理想的な睡眠時間の人と比べて死亡率が20%もアップしたのだ。

研究に参加した専門家は、「欲望にまかせて食べすぎると健康を害するように、眠たいからといっていつまでも寝ているのは体に害を及ぼす」と警告している。

同様の研究は日本でも名古屋大学などのグループが行なっており、睡眠7時間の人が最も死亡率が低いと発表。こちらの研究によると、7時間睡眠を基準とした場合、10時間以上睡眠の死亡リスクは男性で1.73倍、女性で1.92倍にも高まるという。その理由について、寝すぎは高血糖や肥満など生活習慣病に結びつきやすいという指摘も。

睡眠時間は7時間がベストと聞いて、「短いな」と思った人は、ズバリ“寝過ぎ”だ。

(取材/宮崎俊哉、中島大輔、渋谷 淳、山田美恵)

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