【映画『ハダカの美奈子』公開記念対談】美奈子×Raychell「主題歌『ひかり』はシングルマザーとして頑張っている美奈ちゃんへの応援歌」

週プレNEWS / 2013年11月9日 12時0分

映画『ハダカの美奈子』の原作者・美奈子(右)と、主題歌『ひかり』を歌うRaychell。親友の2人だからこそ語り合えた、5年後、30年後の自分の姿とは?

『ビッグダディ』でお馴染みの美奈子の半生を描いた映画『ハダカの美奈子』(主演:中島知子)が、11月9日(土)から全国で公開される。

その主題歌『ひかり』を歌うのが、シンガーのRaychell(レイチェル)だ。美奈子とは以前から仲のいい友人で、だからこそ彼女しか知らない美奈子の内面を描いた曲が出来上がったという。

親友として、映画の原作者と主題歌を歌うシンガーとして、そして大人の女性として、2人がPVの制作秘話から将来の夢までを語り合った。

■美奈子の心を奥底からたっぷりと描いた

美奈子 レイちゃん(Raychell)とは、しょっちゅうご飯を食べたり、飲みに行ったりしてるからね。『ハダカの美奈子』の主題歌も「書いてよ」って思わずお願いしちゃったけど、じつはイヤじゃなかった?(笑)

Raychell とんでもない。すごく嬉しかったですよ!

美奈子 すごく感動的なバラードだった。『ひかり』っていうタイトルもいいよね。歌詞はどんなイメージで書いてくれたの?

Raychell 美奈ちゃんって『痛快!ビッグダディ』の時は、よく怒ってたでしょ。

美奈子 あははは。いつも怒ってるか泣いてるかだったね(笑)。

Raychell 最近はバラエティとか記者会見とか、いろんな美奈ちゃんを見かけるけど、普段一緒にいると、どれも違う気がして。だからメディアに見せる表面じゃなくて、美奈ちゃんの心が描けたらいいなって。『ハダカの美奈子』の本も何度も読み返したし、改めていろんな話も聞かせてもらったし。

美奈子 いろいろと話したね~。レイちゃんが聞き上手だから、ここには言えないような余計なことまでずいぶんと話しちゃったかも(笑)。

Raychell 数分の間に美奈ちゃんの心情を現すのは何度も悩んだ。美奈ちゃんは過去にいろんなことがあって、今は6人の子を持つシングルマザーとして頑張っている。その応援歌にもなれたらいいなって。

美奈子 私、夜にひとりで聞いてたら、涙が出ちゃった(笑)。シングルマザーって「強くなきゃいけない」っていつも思ってるけど、実は強がる必要もないのかなって。この歌を聴いて、そう教えてもらった気がする。

■涙だらけのプロモーションビデオ

Raychell こうやってPVに出演するのは初めてだっけ?

美奈子 AAAの浦田(直也)さんのPV(『世界でいちばん熱い夏』)にも出たから2本目。今回は末っ子(今年1歳となる第6子)と出演させて頂いて、それがすごくうれしかったですね。

Raychell 絵を描いてもらったんだよね。ずっとグズグズだったけど、本番になったら一発OKで。

美奈子 親バカですけど、ほめて頂きたい(笑)。でも素敵なPVだったね。黒い衣装で歌うレイちゃんが光の中で白い衣装に変わって美しく輝く、みたいな。

Raychell 美奈ちゃんも光の中から現れて、私と同化するっていうキレイな演出で(笑)。そういえば空き時間に美奈ちゃん、突然、泣いちゃったんだよね。

美奈子 レイちゃんとこの歌のことを話してるうちに、急に昔を思い出しちゃって。これって、“辛い人生にも光があるんだよ”って前向きな歌でしょ。だけど昔の私には闇しかなくて。這い上がるのにとにかく必死だったからね。あの頃は本当に辛かったな、この曲があれば少しは前向きに生きていけたのになんて思ったら、つい……ね。

Raychell ちょうど監督さんから「美奈子さん、撮るからそこに立って」って声がかかってね。ただ立つだけなのに、美奈ちゃんの目から涙がドワーッって。私もつられて泣いちゃったけど、スタッフみんな驚いたんじゃないかな(笑)。出来上がったPVは最初、家で見たの?

美奈子 そう。でもみんな「末っ子、可愛いね」とか「レイちゃんキレイだね」とかばっかりで。私へのコメントがなかったのが少しカチンと来た(笑)。

■悲しいことはいつも音楽が慰めてくれた

美奈子 それにしても、レイちゃんはなんでシンガーになったの?

Raychell 小さい頃から歌が大好きで。生活の中で音楽に助けられてたことが多くて。自分も誰かの支えになりたいって思ったのが、シンガーを目指し始めたきっかけ。

美奈子 へ~。そうなんだ。幼い頃、助けになった曲って何?

Raychell 幼稚園生の時、家で辛いことがあると、通園バスの中で『恋のバカンス』(ザ・ピーナッツ)を歌ってたの。

美奈子 童謡とかじゃないんだ、シブいね(笑)。

Raychell あとは美空ひばりさん、桂銀淑(ケイ・ウンスク)、テレサテン、中森明菜さん……。母の影響で割とクラ~いのが多かったかも(笑)。

美奈子 どっぷり歌の世界に浸かって、自分を慰めるってこと?

Raychell そうかも(笑)。その後、洋楽も聞くようになって、ライブハウスでアリシア・キーズやホイットニー・ヒューストンとかを歌うようになって、今の事務所の社長に声をかけてもらい、現在に至ると(笑)。

美奈子 私も歌は好きだけど、プロになりたいとまでは思わなかったな。

Raychell 美奈ちゃんもメイクのときとか、いつも音楽を聞いてるよね。

美奈子 最近だと、AAAさんとかね。楽しい曲も好きだけど、どちらかというとやっぱりせつないのが好きかな。特に『恋に落ちて』(小林明子)とか『ごめんね』(高橋真梨子)とか大好き。昔から失恋したら、あの辺りの曲を聴いてドップリとオチて、一晩寝て忘れるっていうか(笑)。今回の『ひかり』もそうだけど、考えたら私も歌に元気をもらってるかな。

■Raychellの夢は永遠のシンガー。美奈子の夢は旦那さんと…。

美奈子 今年はファーストアルバムも出して、ライブの機会も増えたけど、レイちゃんの今後の夢って何?

Raychell う~ん、身近な夢はこの曲をできるだけたくさんの人に届けて、映画の『ハダカの美奈子』も観てもらうことかな。

美奈子 なるほど。じゃあ5年後は?

Raychell え、5年後(笑)? う~ん、今よりも大きなステージに立って歌っていたいよね。

美奈子 30年後は?

Raychell 一生、歌っていたい。どんなにキャリアを重ねてもね。

美奈子 つまり結婚して、お母さんになっても歌っていたいと。素敵だなぁ。

Raychell 結婚したら環境も変わるから、また新しい詞の世界が書けると思うし、子供ができたら一緒に歌うのだってありだしね。美奈ちゃんの夢は?

美奈子 いろいろあるけど、う~ん、結局は家族みんなで笑っていられれば……。

Raychell じゃあ、5年後は(笑)?

美奈子 う~ん。子供たちが楽しく過ごしてくれるような家庭作りをすることかな。だから今は仕事をしようと思う。そのお金で、5年後に子供たちが「あれ、やりたい」って言ってきた時、少しでも力になれるような家庭をつくれたらいいなって。

Raychell それこそ、女優やりたいとかはないの(笑)?

美奈子 いやいや(笑)。何かをやりたいとかより、今、自分が出来るお仕事を頂いたら一所懸命にやりますってとこですね。

Raychell たくましいなぁ。30年後は(笑)?

美奈子 その時は60歳なんでたくさんの孫に囲まれていたいかな。6人とも結婚してそれぞれが3人生む計算をすると20人近くの孫に囲まれるでしょ。で、「今日ちょっと孫の面倒みてよ」なんて言われたり。すごい素敵だなって思う。でも、その時には旦那もほしいですね(笑)。

(取材・文/大野智己、撮影/藤木裕之)

●Raychell(レイチェル) 2010年avex rhythm zoneレーベルよりメジャーデビュー。1stシングル『この愛であるように』では異例の収録曲すべてタイアップが付き、2ndシングル『Smiling!』のカップリングでは河村隆一がプロデュースを手がけた。4月にはファーストアルバム『L>R』をリリースした

●美奈子(みなこ) 1983年2月23日生まれ。愛知県出身。1999年第一子を出産。2011年林下清志と結婚(2013年離婚)。ドキュメンタリー番組『痛快!ビッグダディ』に出演し話題を呼ぶ。現在は6子の母としてバラエティを中心に活動。

■『ひかり』(avex rhythm zone)




映画『ハダカの美奈子』の主題歌。美奈子の半生を題材として、諦めることなく前向きに生き続けることの崇高さを綴ったラブバラード。シンプルなピアノのメロディの中、つきぬけるようなハイトーンボイスがストレートに胸を打つ。

■映画『ハダカの美奈子』

『ビッグダディ』でお馴染みの美奈子の激動の半生を描いた話題作。原作本は24万部を突破。主演は中島知子が演じる。11月9日ロードショー公開。

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