セルジオ越後の一蹴両断! 第330回「W杯予選が大詰め! 日本代表も同等の緊張感を持って、欧州遠征を戦え!」

週プレNEWS / 2013年11月14日 14時0分

長かったブラジルW杯予選が大詰めを迎えている。残すは、欧州と各大陸間(南米5位とアジア5位、北中米カリブ海4位とオセアニア1位)のプレーオフ、アフリカ予選の最終節だけだ。

なかでも熾烈なのが欧州のプレーオフ。予選各組2位の成績上位8チームがホーム&アウェー方式で戦うわけだけど、その顔ぶれを見ると、あらためてレベルの高さを感じる。

例えば、ウクライナと対戦するフランス。彼らは予選で1敗しかしていない(8試合で5勝2分1敗)。しかも、その1敗の相手は世界王者スペインだからね。また、ルーマニアと対戦するギリシャも予選10試合で8勝1分1敗という好成績を収めたのに、得失点差でグループ2位となり、プレーオフに回ることになった。この2チームには同情するしかない。

そんな欧州のプレーオフの最注目カードは、ポルトガルvsスウェーデン。C (クリステイアーノ)・ロナウドとイブラヒモビッチ、ふたりのスーパースターのどちらかがW杯に行けなくなる。タレントの豊富さ、EURO 2012(欧州選手権)ベスト4という実績を考えれば、ポルトガルの優位は揺るがないけど、第2戦がスウェーデンのホームで行なわれるだけに、何が起こるかわからない。熱い戦いになるだろう。

予選の厳しさという意味では南米も負けていない。南アフリカW杯で日本に勝ち、ベスト8に進んだパラグアイが最下位に沈んだのは意外だった。そして、それ以上に驚いたのは、南アW杯ベスト4の強豪ウルグアイが大陸間プレーオフに回ったこと。カバーニ、スアレス、フォルランら世界屈指の攻撃陣がいるのに、この結果は予想できなかった。プレーオフの相手はアジア5位のヨルダン。W杯出場は堅いだろう。ただ、もし(今回は開催国枠で予選免除の)ブラジルがいたら、おそらく予選敗退となっていたわけで、その点はラッキーだった。




また、北中米カリブ予選でも、ロンドン五輪金メダルのメキシコが4位となり、大陸間プレーオフに回っている(相手はオセアニア1位のニュージーランド)。

このような各大陸予選の厳しさを見るにつけ、アジア予選のぬるさを思わずにいられない。いくら普及や興行上の理由があるとはいえ、出場枠4.5は多すぎる。ここ数年、アジア各国のレベルはむしろ下降していて、来年の本大会で旋風を起こせそうな国は見当たらない。他大陸からすれば、「なぜアジアに4.5枠も?」という不満もあるはず。個人的にも、1枠は返上すべきだと思う。そうすれば、地域バランスが取れ、アジアの各国が危機感を持ち、レベルアップにもつながると思うんだけど、どうだろうか。

折しも、日本代表は欧州遠征を行なう。相手はベルギー、オランダという、普段はなかなか対戦できない強豪。最近の日本代表の迷走ぶりを抜きにしても、手ごわい相手だ。

とはいえ、12月6日に行なわれるW杯組み合わせ抽選次第では、この両国と同組になる可能性もある。だから、W杯本番のシミュレーションと位置づけ、欧州のプレーオフと同じくらいの緊張感を持って臨み、とことん結果にこだわって戦ってほしい。

もし、ここで連敗するようなら、きっと来年の本番の結果も同じ。今度こそ監督を代えるか、選手を大幅に入れ替えるしかないだろう。

(構成/渡辺達也)

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