韓国が次々に通貨スワップ協定を締結している理由

週プレNEWS / 2013年11月19日 10時0分

韓国経済の動きがあわただしい。今年6月に中国と、そして10月にはUAE、マレーシア、インドネシア、オーストラリアと、次々に通貨スワップ協定を締結しているのだ。

通貨スワップ協定とは、両国の中央銀行が締結するもので、自国で金融危機が起こったときに、あらかじめ定めていたレートで通貨を融通しあう協定のこと。

これにはどんな狙いがあるのか。韓国経済に詳しい経済評論家の三橋貴明氏が解説する。

「(韓国がスワップ協定を結んだ国は)すべて資源国です。慌てて資源国と通貨スワップ協定を結ぶのは、間違いなく政府が通貨危機はいずれ来ると想定しているからです。

これだけウォンが買われているってことは、いずれ売られる。韓国は輸出依存度が高い国ですが、同時に輸入依存度も高い。ウォン安になったときに一番困るのは資源を輸入できなくなることです。つまり資源を買っている国とスワップをしていれば、通貨危機になったとしても、しばらくはしのげるからです」

韓国国内では今、中堅財閥が次々と破綻しており、大財閥による寡占化が進んでいる。もはや、韓国のGDPの7割以上を十大財閥が占めており、貧富の差が拡大しているのだ。

※「富の7割を7%のエリートが占める韓国経済の異常な構図」




http://wpb.shueisha.co.jp/2013/11/11/23055/

ここに通貨危機がやってくると、韓国経済は内外で大きなダメージを受けることになる。三橋氏は、アメリカのFRB(米連邦準備理事会)が量的緩和縮小を開始すると噂される2014年春以降に、韓国の通貨危機がやってくると予想する。

「今はウォン高ですが量的緩和が縮小されると、グローバルマネーが韓国から流出して、ウォン高からウォン安に転じます。するとウォンは下げ止まらず、さらに暴落してしまう。国民の資本蓄積が小さすぎて、外国資本に依存しているためです。リーマン・ショックのときも瞬く間にウォンの価値が半分になりましたから。

東京・新大久保のコリアンタウンに韓国人が急激に増えたのは1998年と2008年です。いずれも韓国で通貨危機が起きて、ウォンが暴落して、円の価値が上がったときでした。すると、ワァ~~ッと日本への韓国人の出稼ぎ者が急増する」(三橋氏)

韓流ブームも去り、日本最大のコリアンタウン・新大久保も一時期の賑わいがなくなっていた。だが、来春以降、再び大量の出稼ぎ韓国人であふれかえるかもしれない。

(取材/鈴木英介)

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