牛丼業界に新顔が参戦! 東京・新橋で話題の「肉めし」の実力とは?

週プレNEWS / 2013年11月20日 6時0分

「新橋 岡むら屋」の「肉めし」(490円)は牛スジ煮込みをご飯にのせて食べるイメージ

すき家、吉野家、松屋が相変わらず熾烈なバトルを繰り広げている牛丼業界。そこに殴り込みをかけた個性派ホープ「新橋 岡むら屋」(東京都港区)が人気を集めている。

同店の主力メニューは、「肉めし」(490円)。牛肉を主体とした具がご飯の上にのる、という点では3大チェーンが提供する牛丼と同じだが、実は見た目も味もレシピもまったく異なる。特製ダレでタマネギ、こんにゃくとともにやわらかく煮込まれた牛角切り肉がゴロゴロ盛られ、さらに、同じタレで煮込まれた4分の1丁分の豆腐が、牛肉に張り合うかのようにデーンと横たわっているのである。

具の材料となる角切り肉は、国産牛(!)の「カッパ」と呼ばれる部位。スジ肉の一種で、そのままではかたいのだが丁寧に下処理をして煮込むと、独特のうまみとコクと食感が出る。そして、タレはカツオや昆布のダシをきかせた醤油ベースに、合わせ味噌、ニンニク、ショウガなどを加え、濃厚で奥行きのある味に仕上げている。さらに、好みで煮込豆腐(1個50円)、生玉子(50円)、ねぎ(50円)をトッピングでき、もちろん、肉やご飯の大盛り(肉はプラス100円、ご飯はプラス80円)も可能だ。

東京・JR新橋駅前に今年3月オープンした同店を、記者が訪れてみた。注文するとすぐに出てきた肉めしは、ビジュアルだけでもかなりのボリューム感。さらに、煮込んだ牛肉と味噌の香りがふわーっと鼻腔をくすぐり、期待感MAXになったところで、いざ実食。

角切り肉は口の中で即座にホロホロトロリととろけ、肉汁とタレの味がじゅわーと舌の上に広がる。うん、牛肉を食ってるぞ、という確かな充実感! お次は豆腐。肉と同じ鍋で煮込まれ、しっかりタレの味が染みている。それでいて淡泊だから、角切り肉と交互に口に運ぶと、いいアクセントに。




後半はテーブルの上にある紅ショウガや七味唐辛子も投入し、味の変化を楽しみつつ完食した。1杯490円という値段は、他チェーンの牛丼よりも割高だが、内容を考えれば、それだけの価値はありそう。

食べ終えて店を出てきたサラリーマン客の声を聞いてみても、「店頭の大鍋で煮込まれてるたっぷりの肉を見てるだけで、よだれが出ちゃう」「ほかの店にはない味噌味がいいね」「1杯で満腹になれる」などと好評だ。なかには「残業の途中で(具のみの)肉皿(390円)を買いにきて、自分のデスクで缶ビール飲みながらつまむ」という楽しみ方をしている人も。

現在の客層の男女比は9対1。土地柄もあって30、40代のサラリーマンが中心層だが、土日には肉めしを食べるためだけに、新橋へやって来る学生客もいるとか。

とんかつ専門店「かつや」の経営母体・アークランドサービスのグループ会社で、「新橋 岡むら屋」を運営するアークダイニングの岡村俊美社長に話を聞いた。

「どこにもない牛肉の丼物をつくりたいといろいろ検討した結果、今の牛丼の原点である、明治時代の牛鍋にたどり着いたんですよ。当時の牛鍋はもともと、角切り肉を味噌味のタレで煮たものでした。それをヒントに試行錯誤を重ね、肉めしが完成したわけです」

現在は1店舗のみだが、将来的にはチェーン展開も視野に入れている。

「もちろん、多店舗化はしていきたいのですが、肉めしは仕込みに手間がかかるので、すぐに出店攻勢とはいきません。既存チェーンに対して店の数で勝負するより、まずは業界の中で、きらりと光る存在感を出すことを大切にしたいですね」(岡村社長)

とはいえ、いつまでも新橋のサラリーマンばかりに独占させておくのはもったいない。できるだけ早く、各地への出店を!

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