「喪中」に年賀状を受け取るのはマナー違反ではない?

週プレNEWS / 2013年11月29日 16時0分

そろそろ年賀状の準備を始めたい時期だが、送り先と一緒にマナーも確認しておこう

早いものでもうすぐ師走。となれば、そろそろ気になるのが年賀状の準備だ。SNSが全盛の昨今でも、お世話になった人には感謝をこめて年賀状を出すという人も多いだろう。

同時に、この時期になるとちらほらとポストに届きはじめるのが「喪中はがき」。その一年間に親族を亡くした人が、新年のあいさつを控えることを詫びる趣旨のものだが、これを受け取ったとき、どのような対応をしているだろうか?

年賀状を毎年はがきで送る20〜60代を対象とした調査によると、喪中を知らされた相手に対して「何も出していない」人が64.4%と、多くの人が喪中の相手へは年賀状を出さないのが礼儀と考えているようだ。

だが、実は「喪中に年賀状を受け取ることはマナー違反ではない」というのをご存知だろうか? 葬儀相談員の市川愛さんが解説する。

「一般的に『喪中はがき』と呼ばれていますが、正式には『年賀欠礼状』と言い、喪中の期間のお正月に新年を喜ぶあいさつを控えることを詫びるものですので、喪中に年賀状を受け取ること自体はマナー違反ではありません。喪中の家族は初詣にも出かけず、松飾もありません。そして年賀状も届かないので、とてもさみしいお正月となります。そんななか、年賀状を受け取りたいと思う方もいらっしゃいます。喪中の方に年賀状を出すということはそのようなご遺族を励ます意味合いもあるんです」(市川さん)

確かに、届いた喪中はがきをよく見ると「年賀状をお待ちしています」などと書き添えられていることもあり、日本郵便の年賀特設サイト「郵便年賀.jp」にも文例集などが掲載されている。

実際先ほどの同じ調査でも、自分が喪中のとき年賀状が来なくて「さみしかった」と答えた人が6割強(62.1%)もいた。さらに、喪中でも年賀状は「誰からであっても欲しいと思う」「親しい人など相手によっては欲しいと思う」など、『欲しい』と答える人が約6割(58.2%)という結果が出ている。思いのほか喪中の年賀状は歓迎されているようだ。

意外なのは、メールやSNSをヘビーに使っている20代で特にこの割合が高かったこと。『欲しい』人が71%、また、相手が望むなら喪中でも年賀状を『送りたい』人も71%だった。

毎年100枚程度の年賀状をやりとりしているという演出家のテリー伊藤さんも、この調査結果をみてうなずく。

「広島に住んでいた親友の奥さんが亡くなったことがありました。喪中ということで、普通なら年賀状を書かないというんですが、僕はそういうときだからこそ書きたかった。だから、あえてそういう自分の想いを年賀状にしたためました。『こういう時は遠慮するってわかってたけど、書きたかった』と。そうしたら、『ありがとな』って返事がきて。でも、そういうやりとりも年賀状にあっていいと思うんです。親友の奥さんも2月に亡くなったので、正月だと1年近くたっているわけですしね。喪中だから控えるという風習は考え直してもいいのではないかと思っています」

一枚の年賀状が、慣習を重んじて遠慮するよりも、相手を思いやることにつながる場合もあるわけだ。では最後に、実際送る場合に気をつけたいことを前出・市川さんに聞いておこう。

「喪中の方に対しては、新年を喜ぶ年賀状というよりは、年始に出す『喪中見舞い』『年始状』という性格のものと考え、文例としては『お悔み』のお手紙の簡略版や、遺族を励ます便りと考えればいいでしょう。お悔やみの言葉と、相手を気遣う言葉を忘れずに付け足すようにしましょう。『謹賀新年』などお祝いの言葉は控え、『一陽来復』などのさわやかな言葉に。また、『いつもありがとう』といった感謝の言葉や近況などを書き加えても構いません」

このように、大事なのはあくまで「相手を気遣う気持ち」。年賀状を準備するにあたって、心に留めておきたい。

■郵便年賀.jp




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