万能感に浸っている安倍首相の「驕りたかぶり」の正体

週プレNEWS / 2013年12月16日 10時0分

衆参両院で圧倒的多数の議席を占め、自民党の“独裁”を印象づけた2013年。その増長ぶりは、日が経つごとにひどくなっている。

その代表が、特定秘密保護法の採決だ。テレビ朝日コメンテーターの川村晃司氏も、「所信表明で触れなかった法案を抜き打ち的に提出し、十分な審議をしないまま、数の力で強引に押し通す。自民党の過去の歴代政権に比べても、かなり異常な国会運営」と厳しい評価を下す。

「修正協議もめちゃくちゃで、当初30年だった秘密解除の年数がなぜか倍の60年に。修正は法案をよくするためのものなのに、逆に『倍返し』で悪くしているのだからひどいものです。

しかも強行採決後の首相会見で、『もっと時間をとって丁寧に説明すべきだった。反省している』なんてセリフをしれっと口にする。そんな反省をするくらいなら、国会を延長してでも論議を尽くすべきです。安倍首相は国会と世論をなめているとしか思えません」(川村氏)

えたいの知れない万能感に浸っていて、誰の意見にも耳を傾けようとしない――、それが現在の安倍政権だ。川村氏が続ける。

「明らかに安倍官邸は驕(おご)っています。今の自分はなんでもできると思い込んでいるようです。三権分立のなかで、行政だけが飛び抜けて強くなっている。秘密保護法案をめぐる国会運営を見ても、行政権の独裁、安倍独裁がスタートしたという印象を強く持ちます」

実は、安倍首相の驕りは参院選勝利後に始まったものではない。今年の春の時点で、「首相にはすでにその兆候が見え隠れしていた」と指摘するのは、政治評論家の浅川博忠氏だ。

「今年3月の通常国会のこと。民主党の海江田さんや細野さんが年金、原発、尖閣などのテーマで、安倍首相に論戦を挑んだことがありました。ところが、首相はその質問にろくに答えず、『あなた方の政権で実行できなかったじゃないか。なぜ、やらなかったのか』と一刀両断に切り返すんです。すると、野党側の質問者は絶句して二の句が継げなくなってしまう。そんなシーンが目につきました。

しかし、安倍首相の答弁姿勢は憲政、民主主義の観点から言えば、あまり褒(ほ)められたものではありません。権力の座にある者はいくら多数を占めていても、丁寧に論議に応じるべき。ところが、安倍首相はそうせずに、質問者を一刀両断にして勝ち誇ってしまう。この程度の野党、民主党なら上から叩いて潰してしまえという気持ちがありありです。私はそんな光景を見るにつけ、『ああ、安倍さん、驕ってきたな』と感じたものでした」

驕る平家は久しからず――、安倍首相がこの言葉を知らないとは思えないのだが。

■週刊プレイボーイ52号「自民党政治家たちの驕りたかぶり、チョーシ乗りすぎ!!大放言録!!」より

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