自衛隊の兵器&装備は欠陥品だらけだった!

週プレNEWS / 2014年2月18日 10時0分

尖閣諸島など東シナ海に押し寄せる中国軍の脅威、各種の災害派遣、PKO活動、憲法改正や集団的自衛権を推し進めようとする精力的な安倍首相。近年、自衛隊を取り巻く環境は緊迫感を増している。

ところが昨年末、その自衛隊の装備品に関する重大な事実が発覚した。防衛産業の老舗である住友重機械工業が、なんと約40年間にわたってデータ(検査結果)を改竄(かいざん)し、要求性能を満たさない5350挺以上もの“欠陥機関銃”を納入していたのだ。

「現在派遣されている陸上自衛隊(以下、陸自)の南スーダンPKO部隊も、同社製の機関銃を装備しています。万が一、近接戦闘が発生した際には、どれだけ弾を発射できるかが生死の分かれ目になる。そんなときに機関銃が使い物にならなかったら? 怒りを通り越して恐怖すら感じます」(陸自普通科・1佐)

同社は「指名停止5ヵ月」の処分を受け、約6200万円の損害賠償を支払った。直せるものに関しては順次、パーツを交換していくというが……。

「改竄される前のデータが明らかになり、従来は1万発撃てるとされていたブローニングM2(12.7mm重機関銃)は、半分の5000発で銃身の交換が必要になると判明しました。実戦では大変な労力になります。また、戦車などに搭載している7.62mm機関銃もよく弾詰まりを起こすので、中隊長などは『こんな危ない機関銃は使えん!』と憤っております」(陸自特科・戦車部隊・3陸曹)

今回表沙汰になった“欠陥兵器”は、あくまでも氷山の一角にすぎないと彼らは口をそろえる。

たとえば海自の艦艇では、設計と用途のミスマッチが多発している。

「最新鋭のイージス艦『あたご』『あしがら』以降、わざわざ主砲を対地攻撃が可能なアメリカ製の5インチ砲に換えたのに、国内のメーカーはそれに対応する榴弾(りゅうだん)を製造していない。離島防衛のために陸と海の一体行動が要求されていますが、これでは陸自の隊員を援護できません。摩訶不思議です」(海自護衛隊群・1佐)

空自では、現在の主力戦闘機であるF-15の老朽化がいよいよ隠せなくなってきた。

「34年前の導入当時は世界最強の制空戦闘機でしたが、さすがに各部が旧式化。空自が保有する約200機のうち、レーダーや電子装置の改修で“近代化”できているのは約半分。残りは費用対効果が悪いと判断され、そのまま退役を待ち、アメリカ製の次期主力ステルス戦闘機F-35を追加注文することが検討されています」(空自戦闘機パイロット・3佐)

ただし、そのF-35は米軍でさえまだ実戦配備されておらず、予定機数を望む時期に購入できるかどうかは未知数。1機約160億円と高額なため、予算の問題もある。

欠陥品にミスマッチ、さらには老朽化とボロボロの兵器や装備。これで負担が増えるだけなら、自衛隊員がかわいそうだ。

(取材/本誌軍事班)

■週刊プレイボーイ9号「『特定秘密』になる前に現役隊員がこっそりバラす、自衛隊『欠陥兵器&装備』コレクション」より

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