旅人マリーシャの世界一周紀行:第5回「憧れのニューカレドニアは天国そのものでした!」

週プレNEWS / 2014年3月7日 16時10分

天国のビーチで出会ったフランス語を話す少女たちも、砂に埋まる遊びは一緒w

ボンジュール! 週プレNEWS読者の皆さん、いつも読んでくれてメルシー! 旅に出てはや3週間、トンガから乗り換えのニュージーランドに寄り道した後、ついに来てしまいました!

「天国に一番近い島ってどんな島?」と子供の頃から憧れていたニューカレドニア(フランス領)です。

■この旅、初めてのヒッチハイク

「あーまさにこれから天国かー」と夢を膨らませて到着した首都ヌメア。空港近くでは、山火事の黒い煙があがっていて少し不安になる。

資源となるニッケル鉱山のあるこの島は、リゾート客以外の観光業には力を入れていない“高級島”。ユースホステル(1700XPF=約2000円)があるのがせめてもの救いだ。

さっそく市内観光をしようと路線バスでヌメアのビーチへ。ビーチでは、リッチな熟年カップルたちが癒やしのサンセットタイムを満喫中。私もそこにまじって到着記念にビールを一杯。

すっかり優雅な気分にひたったところで、遅くならないうちに戻ろうとバス停に行くと、無情にも本日のバスはすでに終了していた。まだ20時なのに~! のんびりディナーを楽しむ皆さんに囲まれ油断してたけど、彼らは海沿いのリッチホテルに泊まるセレブたちだった…。

こんな高級島でタクシーなんて気軽に乗れないので、ひとまずダウンタウンへとトボトボ歩きはじめた。でも海沿いを過ぎるとお店もなくなり、夜道も暗く心細い。さすがにタクシーに乗ろうとしたが、全然やってこない。

困った私は、「憧れの国、そして天国に一番近いニューカレドニアなら大丈夫だろう」と根拠のない自信で、この旅初めてのヒッチハイクをすることにした。

やってくる車の雰囲気を目を凝らしてチェック。なるべく女性かファミリーを狙って、最近では「いいね!」に押され気味の、古(いにしえ)から受け継がれた親指を立てるヒッチハイクのフィンガーサインをかざす。

すると、ひとりの女性ドライバーが止まってくれて、こう言った。「さっき夜道を歩くあなたを見て心配になったから、1周回って様子を見に来たの。人種の違う怖い人もいるから夜は出歩かないで。21時はもう遅い時間よ」

眠らない街・東京や24時間のコンビニに慣れている私にとって、21時はなんとも遅いと思えなかったが、ニューカレドニアも決して日本のように治安が良いわけではないと気付かされた。

運よく親切な女性に出会えたからよかったものの、油断した行動で、もしかしたら天国に一番近い島で地獄を見たかもしれなかった。







■朝市で食料ゲット。いざ離島へ!

さて、旅に出るまで知らなかったけど、私が天国に一番近い島としてイメージしていたのは、首都・ヌメアではなく、離島のことだった。フィジーで離島行きを我慢したので、こちら憧れの地ニューカレドニアでは絶対に行こうと心に決めておりました。

どうやら離島にはお店がなく食材に困るそうなので、翌朝、4時からオープンしている有名なマーケット(朝市)へ買い出しに。青い屋根が目印のマーケットでは、色鮮やかな野菜や果物が並べられ、購買欲を刺激する。

マーケットの真ん中では、カフェでオシャレに朝食を楽しむ現地人が。そのオシャレな感じに憧れて、読めないメニューから、なんとかラテとクロワッサンをフランス語でオーダーし目を覚ます(第2外国語で勉強したカタコトのフランス語も、少しは役に立つものだ)。

マーケット内を散策すると、実はパン屋もたくさんあって、同じクロワッサンがさっきの半額(90XPF=約106円)だった。ああ、マーケットにまで来てカフェで頼むなんて、ちょっとニューカレドニアだからって浮かれてたな。節約バッパーとして少し反省。気を引き締めて、必要な買い物に戻ろう。

港街だけあって魚介類も豊富。巨大なロブスターもいっぱい売っていたが、さすがに離島に持って行けないので、調理せずにつまめそうなオリーブとバナナを買って撤収。

そして、いざ出陣!

今回は日本人が「天国に一番近い島」と呼ぶウベア島ではなく、現地の人が「海の宝石」と呼ぶイルデパン島をチョイス。

島へ向かう小型飛行機からの景色が絶景なこと! この日は雲ひとつない快晴で、客室乗務員も思わずスマホで写真を撮るほど。これぞ海の宝石箱や!





■ここはまさに天国そのもの

そうして、とうとうイルデパン島に到着。この憧れの地だけは、奮発してちゃんとした宿を予約した(というか、ここにはバッパーの泊まるような安宿などない)。

宿に向かう途中、車窓から見えた海の色に私は息をのんだ。これは天国に近い島ではなく、天国そのものだ!

着くなり水着に着替え、イルデパンでいちばん綺麗と有名なクトビーチに一直線。真っ先に海に飛び込むと、このまま溶けてなくなりそうな気分

柔らかい砂の絨毯と、波の穏やかな、透明でいて青く心地よい水温の海に抱かれ、ふと涙があふれてきた。まさか来れるとは思ってなかった憧れの地に、今、本当にいるんだなーという実感が湧いたのだ。

やっぱり来て良かった! これからも行きたい国には必ず行こうと思ったし、自分がなぜ旅を続けるのか、うまく言葉にするのは難しいけど、この感覚がそうさせるんだと思った。

自分が人間で、地球上にいて、地球にはこんなに綺麗だったり不思議な場所がいっぱいあって、それを見たり、触れたり、感じたりできること。ちょっと哲学的な感じなのかな。

完全に天国モードになった私は、夕飯にはこの島でしか獲れず、島からの持ち出しを禁止されているという名物料理、イルデパンのエスカルゴを堪能した。ガーリックの効いたエスカルゴバターの味付けは、それはもうトレビアーンとしか言いようがなく、ついワインもやってしまいました。すみまてん。

夕食後、ビーチで夜空を見上げた。数が多すぎてオリオン座がわからなくなるほどの満点の星空。「ビッグシティー東京に比べたら何もないけど、この綺麗な海があるなら私はここに住めるなー。いっそ島人に嫁いでしまうおうか…」などとふざけたことを半ば本気で考えながら眠りについた。

どこの国にいても出国は必ずやってくる。チェックアウトの伝票を見ると、羽を伸ばした天国での物価は高かった。現実に引き戻された私は、今日も長いフライトに身を委ね次の地へと移動するのであった。私にはまだ天国は早かったみたい。

【This week's BLUE】



ニューカレドニアのマーケットで売っていた怪物。蟹と一緒に売られてたけど、エイリアンみたい





●旅人マリーシャ




平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。【http://ameblo.jp/marysha/】Twitter【marysha98】

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