懐かしの風俗“世界遺産”…衰退する色街で、なぜかこんな場所が元気になっていた!

週プレNEWS / 2014年8月15日 6時0分

風営法により厳しく規制されている昨今、一部地域を除き店舗型風俗が新規開店をすることはとても困難になっている。若い世代の性意識も変化し、AVやデリヘル、出会い系などセックス産業も様変わり、ソープに本サロなどが隆盛を誇った“色街”はニッポンから消滅しかかっているのが実情だ。

特に地方に1、2店舗あるだけのソープランドは女性の確保も難しく苦しい立場にあるといわれているが、近年の特徴として挙げられるのが専門店化。今や風俗の一ジャンルとして定着した熟女風俗がソープにも押し寄せており、「ババアが出てきて参った」と下ネタの失敗談とされる話がつきものだったが「熟女専門店」と看板をかければ、話は違ってくるわけだ。

地域別に見れば、札幌・ススキノ、さいたま・大宮北銀、川崎・堀之内、岐阜・金津園(かなづえん)、滋賀・雄琴(おごと)、神戸・福原、北九州・小倉船頭(せんどう)町、福岡・中州(なかす)といった大都市圏では比較的安定している。早朝のタイムサービスを行なう店舗も増え、遊びの幅が広がっている。

大都市圏で大きく様変わりしたのは、広島・薬研堀(やげんぼり)と名古屋・中村大門(おおもん)だろう。薬研堀ではソープの店舗をそのまま利用したマットヘルスに鞍(くら)替えした店舗が少なくない。中村大門はかつては熟女系が中心といわれたが、逆にソープ嬢の若返りに成功。隣県の大ソープ街・金津園にも負けないほどになっているという。

全体的に見れば低迷傾向にあるが、一部活況を呈している所がある。それが仙台・国分町(こくぶんちょう)と、いわき市・小名浜(おなはま)のソープ街。東日本大震災により大きな被害を受けた両県だが、現在進行形で行なわれている復興事業により全国から人が集まってきている。特に建築関係者が多く集まり、そうした県内外で作業に関わる男性たちの息抜き場所のひとつになっているのである。

いずれも稼げるという噂が伝わり、他県から出稼ぎに行く女のコも近年増えているとか。当然、質も上がり、さらに男性を惹(ひ)きつける要因ともなっている。

ソープランドの売り上げから得られる税収も復興に寄与しているともいえ、少なからず元気を与えているのは確かだ。さらにディープな色街というと〝ちょんの間〟がある。江戸時代からある由緒正しい?風俗であり、主にかつて遊郭があったエリアで存続してきた。

店先にいる女のコを直接見て選び、部屋に案内されたり連れ出してホテルで遊んだりというスタイル。かつて赤線や青線地帯とよばれた場所で営業していることも多いが、現在ではほとんどが消滅している。

首都圏では横浜・黄金町以外に東京・町田の通称〝田んぼ〟、川崎・堀之内、横須賀・安浦などがあった。しかし黄金町や〝田んぼ〟は2000年代に、安浦も昨年ついに消滅。堀之内だけが何年かおきに取り締まりが行なわれ全店が廃業するも、しばらくすると復活するというなんとも不思議なサイクルで営業を続けたり続けなかったりを繰り返している。

西日本は関東と比べると生存率が高いが、関西以外はやはり縮小傾向にある。こうした状況のなか、なぜか目立って、ちょんの間街が復活している地域が2ヵ所ある。それが四国・愛媛の松山市と徳島・徳島市だ。

伊予鉄松山駅から1駅、土橋(どばし)駅から徒歩1分周辺に土橋のちょんの間がある。かつての青線地帯で、売春防止法施行後も生き残っていた。

しかし、女のコの入れ替わりがほとんどなく、高齢化して女のコとも言いづらい一時はアラフィフ以上しかいない“化け物街〟とまでいわれた。

ところが、道後温泉の脇にあったネオン坂のちょんの間が、数年前に一斉廃業。職を失った女のコたちが流れたのが土橋だったという。こうして歴史ある風俗が復活を遂(と)げたのだ。営業している店の数こそ少ないが、20代のコまで在籍し客足は確実に戻ってきているとか。

一方、はっきりとした外的要因が特にあるわけでもないのに、いつの間にか元気を取り戻したのが徳島・栄町だ。

かつては「アラフォー熟女と生で一戦交えられる唯一のちょんの間」という非常にマニアックなフレーズで知られるディープなスポットだったが、ここ10年ほどでどういうわけか女のコの年齢がじわじわと若返っていたのだ。

現在では20代半ばが中心というから当然人気も上がり、従来の店に加えて新規オープン店まで生まれている。女のコのレベルもそれなりに高いこともあり、今以上に人気が出る可能性を秘めているという。

ニッポンの裏“世界遺産”ともいえる色街だが、世相とはいえこんな文化、風景が失われていくのは淋しいもの……。この灯火(ともしび)が消えずに続いてほしいものだ。

(取材・文/オフィス五稜郭)

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