しっかり食わなきゃ守れない! 突撃潜入で自衛隊メシを食ってみた 【陸上自衛隊編】

週プレNEWS / 2014年8月24日 6時0分

野外炊具1号(22改)でつくった豚ロースをほおばる綾木先生

領土問題や集団自衛権など政治的問題で揺れる自衛隊。しかし、3・11で見せた彼らの雄姿は今だ鮮明に残っているはず。救出作業はもちろん、避難所での炊き出しなどでも多くの被災者が救われた。

海自、空自とお届けしたシリーズのシメは、今回もサバゲーで全国を転戦中のミリタリー戦闘アイドルCAT11に所属する綾木舞美(通称“先生”)、北川千晴(通称“チー”)と一緒に陸上自衛隊へ潜入。

訪れたのは、需品の聖地といわれる松戸駐屯地(千葉県)の需品学校。ここでは、陸上自衛隊の野外炊事に関する教育を実施しており、卒業後は、災害派遣やPKOなど多くの場所で活躍している。

今回は、第162期初級陸曹特技課程「給養」の学生たちが、野外炊具1号(22改)などを使い、駐屯地全隊員の昼食をつくる「野外給食訓練」を実施。その野外給食能力と味はどれほどのものか? 突撃体験すべし!

需品学校の遠藤教官。この人こそ、全国で行なわれる陸自野外炊事の味の基本をつくり上げたという“味の神様”なのだ。

■これが野外炊具1号(22改)だ!






陸自が誇る万能型の野外炊事装備。灯油のバーナーを使って50~200人分のご飯を炊く、炒める、揚げる、煮る、沸かすなどの調理が可能。災害時にも被災者たちに温かい食事を提供できるのでとても喜ばれる。






野外での炊飯は蒸気のにおいを嗅いでご飯の炊き具合を判断する。試しにやってみるが……。






そんなお上品な嗅ぎ方じゃ甘い!」と隊員にダメ出しされ、お手本を示してもらう。






陸自のやり方はこうだ!とばかりに水蒸気の中に顔面突撃。これで「焼いた餅の香り」が確認できれば、ご飯の炊き上がりと判断。






見事ホカホカに炊き上がったご飯をすかさず移送用パレットに移す。さあ、次はおかずだ。■全速で下ごしらえ

■火は通っているか!?

大量に用意された豚ロース肉に手早く衣(ころも)をつけていく。なぜか軍手の上にビニール手袋を重ねて作業。これが陸自流なのか?






中までしっかり加熱されているか、豚ロース肉をハサミで切ってチェックする。万が一にも食中毒など起きないよう手順を守るのだ。「よし! しっかり揚がっているであります」。

■どんどん揚げろ!

下ごしらえと並行して、揚げ油にセンサーを差し込んで温度チェック。油が適温になれば、豚ロース肉の投下を開始だ!






食事開始は時間厳守。揚げ物は手間がかかるので、ムダなくスムーズに行なうよう気を使う。一度に入れすぎて油温が下がってしまわないよう、揚げ音にも神経を集中させる。






揚げ物の出来具合に満足そうな第162期初級陸曹特技課程「給養」の学生たち。ここで磨いた野外調理の腕が、全国各地で生かされるのだ。









つけ合わせとなるピーマンの素揚げに塩をふる隊員。ほかにナスも揚げる。高高度から投下するテクニックで均等な味つけを実現。






こちらでは、みそ汁を調理中。いくつものメニューを同時進行でつくれる野外炊具は、まさに移動キッチンというにふさわしい。

■温かいうちに急げ!






使用した道具は直ちに洗浄作業に入る。

「各自が与えられた任務を、流れるようにムダなくこなす様子は、さすがでした」(チー)






できた食事を73式大型トラックの荷台に載せて食堂まで急いで運ぶ。「汁、熱いぞ、こぼすな!」という短い注意が教官から飛ぶ。

■豚ロース定食が完成!






衣をつけて揚げた豚ロース肉は特製タレで味つけされ、つけ合わせはピーマンとナスの素揚げ。副菜には、モヤシのあえ物、みそ汁。右上のお茶も野外炊具で沸かしたものだ。第162期初級陸曹特技課程「給養」の皆さんと一緒に昼食開始。体を動かして野外でつくったメシは、「最高にうまい」としか言えない。






「びっくりするほどおいしくて、おばあちゃんの味を思い出した」(先生)




「酢が効いたタレで、ご飯がどんどん進みます」(チー)

■ごちそうさまであります!






試食の後で、食べた人が「うまい」「まずい」を食堂の外で投票する。この日の投票結果は、なんと96%の人が「うまい」と評価。陸自の野外炊事、見事な勝利であります!

(撮影/池田旬也 構成/小峯隆生 衣装協力/中田商店御徒町店【http://www.nakatashoten.com/shop/okachimachi/】)

■週刊プレイボーイ34・35合併号「突撃!自衛隊メシを味見せよ!!」より

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