「リベンジ転職」のための業界天気予報 (7)小規模メーカーに活躍の余地?「家電業界」&浮き沈みはジェットコースター並み!「IT業界」

週プレNEWS / 2014年9月3日 6時0分

景気回復は実感できないけど、とりあえず企業は人手不足らしい。なら、“下り列車”にしがみついてるより“上り列車”に乗り換えてみる? 転職先として気になる各業界の現状と先行きをインサイダー&専門家の声を聞いて予測するシリーズ第7回!

■デザイン家電やジェネリックのメーカーに活躍の余地あり

暗雲垂れ込める大手メーカーのリストラ路線とは裏腹に、ニッチな企業に活気があるという家電業界。ジェネリック家電推進委員会委員長の近兼拓史(ちかかねたくし)氏が次のように解説する。

「ベンチャー系のデザイン家電や、コスパの高いジェネリック家電系の企業は将来性のある成長分野です。製品の評判や売り上げなどの結果がすぐに実感できる“ユーザーとのダイレクト感”は、働く者にとって大きな魅力でしょうね。自分のアイデアが即製品につながることが多いだけに、クリエイティブで前向きな若い即戦力が求められています」

規模が大きくないので、中途入社でもハンデは比較的少ないようだ。

「小規模なメーカーでは、総務のオジサンが広報を兼ねているような場合も多い。前職で新製品開発に参加したことがあるとか、広報・販促イベント企画の経験ありという記述は、採用に向けて大きな武器となるでしょう」(近兼氏)

一方で、ブランド力のある大手家電メーカーへの転職組は、思わぬ苦労があるようだ。

「難関を突破して中途入社したものの、上司の過去の栄光と、現状への不満ばかり聞かされます」(中堅音響メーカーから大手家電メーカーに転職したエンジニア)

やはり、リストラが続くと社内の雰囲気もどんよりしてしまうのだろう。

「もし大手家電メーカーへの転職を目指すなら、将来の業務内容の変動も覚悟しておくべきでしょうね。家電メーカーに転職したつもりが、翌月から畑違いの仕事……文字どおり有機農法をやる社内ベンチャーに配属されたという笑えない話もありましたから。

社員の層が厚い分、出世も期待できないし、プログラミングや設計など特殊なスキルを持つ技術職以外は大手メーカーへの転職に明るい兆しは見えません」(近兼氏)

家電業界への転職を考えるならば、ブランドや会社の規模にこだわらないほうが充実した仕事ができそうだ。■いまだバブルはじけず、バリバリ働けば高収入も!

ITバブルといわれながら、今なお景気のいいIT業界。日本経済の回復で株価が上がり、業界におけるM&A(企業買収や合併)が活発化した。スマホの普及にも後押しされて、IT系は勢いを増すばかりだ。

2度の転職を経て、28歳で現在のネット系広告代理店に就職した男性は、土日返上、月の残業150時間という驚異的ペースで働き、30歳で年収800万円に到達した。その後も業績を上げ続け、35歳で取締役となり、昨年の年収は1200万円。

「20代後半から懸命に働いたかいがありました。今は仕事を早めに切り上げ、外食でうまいものを食べる毎日です」

IT業界は弱肉強食の世界。彼のように死に物狂いで働き、成功のレールに乗れば、若くして財産を築くことができる。ホリエモンやサイバーエージェントの藤田晋(すすむ)社長のように、ヒルズ族と呼ばれるような大金持ちになることも夢ではない。

だ が、一方でIT業界は、数年前まで業績を伸ばしていた会社が突如破綻する例も珍しくはない。携帯電話向けのコンテンツやゲームで成功を収めたインデック スは、その後、企業買収などに失敗して経営破綻。創業者夫妻が金融商品取引法違反で逮捕され、7月31日に会社の破産手続きが開始された。

「とにかくトレンドの移り変わりが早い業界。自分の方法論を凝り固めている人はIT業界には向きません。変化を前向きに受け止められる人は、成功のチャンスがある」

IT業界がしばらく伸び続けるのは確実で、優秀な人材が集結していると前出のネット系広告代理店役員は言う。

「若くても事業を起こすことができ、チャンスのある業界です。一方で競争が激しく、うつになって辞めていく人も多い。安定して働きたい人はやめたほうがいい。ガツガツ勝負したい若手はぜひ来てください」

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