U-40を突然襲う! “痛すぎる病気”ケース別対策【番外編】 痛みを知り、制するためのQ&A

週プレNEWS / 2014年9月13日 6時0分

腹痛、頭痛、腰痛……その場限りのものから、慢性的に一生付き合う場合もある“痛み”。今、体のどこにも痛みがなければ健康な証拠と見過ごしがちだが、長い人生に備えて正しい知識を知っておこう!

Q1) 死ぬときいちばん痛い病気ってなんですか?

A) 痛いまま死ぬことは、ほぼありません。

同じ病気でも人によって痛みの強度が違い、病気ごとに痛みの出方も違うので一概には言えませんが、死に至る病気で強烈な痛みが出るのは、くも膜下出血や心筋梗塞(しんきんこうそく)などです。

しかし、激痛で気を失うことも多く、また病院では痛みを抑える処置をしますので、強烈に痛いまま最期を迎えることはほぼありません。

がんの末期などの強い痛みも、多くの場合、麻薬系の強力な鎮痛剤や神経ブロック療法、精神・心理学的療法などで痛みを軽減することができます。鎮痛剤や治療法の革新で痛みのコントロールは年々進化しているのです。

Q2) 「ペインクリニック」ってどんなところですか?

A) 「痛みをとる」ことを目的とした診療科です。

ペインクリニックは痛みをとることを専門にした診療科で、主に麻酔科の医師が治療に当たっています。

外科医が手術で、内科医は薬で病気を治すように、麻酔科医はトリガーポイント注射や神経ブロック注射を中心に使って痛みをとり除くプロフェッショナル。

痛みのもとになる病気が治っても痛みがなかなかとれない人、痛みの原因がわからない人などがペインクリニックを訪れますが、痛みのない顔面神経麻痺のような病気もこの診療科の対象者です。

痛みは早くとらないと治りが遅く、慢性化しやすくなりますから、できる限り早く治療を開始することが大切。激しい痛み、数ヵ月続く痛みで悩んでいる人は、ぜひ近くのペインクリニックや総合病院の痛み外来、麻酔科などで相談をしてください。

Q3) 鎮痛剤は飲み続けると効かなくなるのですか?

A) 正しく飲めば効き目は持続します。

薬を服用する量や飲み方を守っていれば効き目は持続しますが、同じ薬を長期間飲まないほうがいいです。

自分が飲んでいる薬が効かなくなったと感じたときは、痛みの種類が変化したことで、それまで服用していた薬の効果が期待できなくなった可能性があります。そんなときは自分で判断しないで医療機関に行って、医師に相談することをおすすめします。

Q4) 医療用麻薬で中毒になりませんか?

A) 痛むときに使えば中毒にはなりません。

医療用麻薬とは、有効性や安全性を国が審査して承認しているもの。モルヒネなどがあり、最近はがんに限らず帯状疱疹(たいじょうほうしん)や腰痛の激しい痛み止めに使うこともあります。麻薬類が痛みのない状態で体内に入ると、気分を著しく高揚させる神経物質「ドーパミン」が大量に脳から放出されるため依存症になりやすいのですが、強い痛みがある状態で体内に入ると放出されないので中毒にはならないのです。

Q5) 全身麻酔ってどういう仕組みですか?

A) 数種類の薬で脳の働きを一時止めます。

外科手術の痛みをとり除く麻酔には、局所麻酔と全身麻酔があります。局所麻酔とは体の各部分にある末梢神経の働きを一時止めるもの。

これに対して、全身麻酔は中枢神経(脳と脊髄)の働きを一時止めるものです。

全身麻酔手術は、鎮痛効果もある静脈麻酔薬や吸入麻酔薬で意識を失わせ、手術中は痛みを感じないように麻酔の深度を調整したり、鎮痛剤や局所麻酔を併用したりして痛みを軽減するという仕組みです。

Q6) 心因性の痛みはどうやって治すのですか?

A) 薬物治療、自律訓練法、行動療法で治します。

気持ちの落ち込みやストレスが体の痛みとなる心因性疼痛は、痛む箇所を検査してもなんの異常も見られなかったり、検査結果とかけ離れた過度の痛みが出ることもあります。本人の苦しみは多くの場合医師に理解されず、さらに痛みが増す……という悪循環に陥るケースもあります。

病院の検査で痛みの原因がわからなかった人は、強いストレスがないかどうか考え、心当たりがあれば心療内科やペインクリニックを受診しましょう。抗うつ薬やカウンセリング、認知行動療法などで治せますし、気持ちを前向きにすることで自ら痛みを軽減することもできます。

(監修/奥仲哲弥先生[山王病院副院長] 取材協力/臼田美穂先生[麻酔科医] 取材・文/浅野恵子 世良光弘)

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