屋台のおじさんも若返り! 誕生から48年のロングセラー「明星チャルメラ」が求め続けたこだわりとは?

週プレNEWS / 2014年10月27日 15時0分

1966年発売時の初代パッケージ。丸い窓があり、ここから麺とスープの小袋が見えるようになっていた

屋台を引くおじさんのイラストでおなじみの即席麺「チャルメラ」は、1966年の発売開始以来、48年にわたって愛され続けている。同じく66年創刊の「週プレ」が、ロングセラーの秘訣を聞いた。

袋を開けたら、小袋に入った別添スープを取り出して、麺を鍋にポトン。この、即席麺では当たり前の仕掛けを初めて商品化したのが、明星食品の「明星ラーメン」だった。発売開始は1962年。

「それまでの即席麺はすべて、麺そのものに味つけをした商品だったんです。そんななか、スープを粉末化することによりスープのおいしさを追求した『明星ラーメン』は、すぐにヒット商品となりました」(同社マーケティング部・原弘一さん)

ところが1966年1月に、「サッポロ一番しょうゆ味」が登場。一気にシェアを奪われてしまったのだ。

「危機感を抱いた社長の奥井清澄が、開発会議の席で『3ヵ月で新商品を送り出せ!』と号令。そこで開発室のメンバー全員が、上野、神田、浅草を一日3、4軒のペースで食べ歩き。ついには食べきれず、店主に怒鳴られ追い出されたという話も伝わっています」

結果、これだ!と選ばれたのは、当時、千代田区神田小川町に店を構えていた粋香苑(現在は閉店)のラーメン。ポイントは透明感があってコクのあるスープと、細くシコシコした麺だった。

「同店のラーメンをモデルに、チャルメラの開発はスタートしました。麺の原料となる小麦粉は最上級のものを使用。短い開発期間のなか、ホタテのうまみを生かした、開発室も自信のスープを作り上げました」

 

しかし、社長は納得しない。

「『これがあるからおいしい!』と視覚的に訴え、差別化ポイントになる“プラスα”を、奥井は求めたんです。そこで生まれたのが、別添スープに続く、もうひとつの別添小袋である『木の実(このみ)スパイス』でした。

中身はコショウをベースに、さまざまなスパイスをブレンドしたもの。出来上がったラーメンに“ひと味”加える楽しさを初めて打ち出したアイデアです」

この2種類の別添小袋に加えて、チャルメラが画期的だったのはパッケージのデザインだった。

チャルメラおじさん、屋台、それに夜景。これがセットです。パッケージにイラストを使った初めての即席麺で、その温かみのあるデザインも評判になりました。実は、発売当初は中央に窓があり、ここから中の麺と別添小袋が見えました。まだまだ“即席麺ってどういうもの?”という不安がある時代に、中に何が入っているかはっきり伝えるための配慮でした」

では、あらためて、ロングセラーとなった秘訣を。

「時代に合わせて麺とスープの改良を進めつつ、あくまでも『ホタテのうまみを生かした、飽きのこない味』を守ってきたことだと思います。週プレさんにはぜひ、今後も男っぽい特集をつくっていただきたいです」

(取材・文/佐口賢作)

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