プロ野球広島カープ・黒田、日米通算200勝フィーバーのソロバン勘定

週プレNEWS / 2016年7月12日 6時0分

黒田の名前がアナウンスされると、広島ファンだけでなく、敵の中日ファンからも大歓声が上がった! ※写真と本文は関係ありません

チームが記録的な快進撃を続けるなか、日米通算200勝がかかった試合(対中日戦)に、広島東洋カープの黒田博樹投手(41歳)が登板したのは7月6日のこと。

この日、たまたまゲームが組まれていた金沢市の「石川県立野球場」は、早朝から「200勝達成の瞬間」に備えるべく、てんやわんやの騒ぎだった。

球場スタッフはこう悲鳴を上げた。

「収容人数が1万7000の地方球場で、まさか黒田投手の200勝がかかったゲームが行なわれるとは。でも正直、荷が重すぎました……。プレスルームも狭く、殺到する報道陣をさばききれない。そのために急遽(きゅうきょ)、屋外にある屋根付きのコンコースの一部をパネルで仕切り、臨時の記者席をこしらえなくてはなりませんでした」

中継を担当するRCC(中国放送)も汗だくだった。

「中日の地元であるCBC(中部日本放送)が映像を制作するのですが、それだとどうしても画(え)が中日寄りになってしまう。そこで、カープファンのために黒田選手だけを追う『黒田カメラ』を独自に配置しました」

黒田フィーバーにちゃっかり便乗するメディアも。

「地元の中国新聞は号外を準備する熱の入れようでした。スポーツ各紙も通常の紙面とは別に、黒田の偉業を特集した特別号を準備しています」(スポーツ紙・カープ担当記者)

やはり黒田フィーバーは相当なもの。ゲームが始まって黒田の名前がアナウンスされると、広島ファンだけでなく、敵の中日ファンからも大歓声が上がったというのも納得だ。

黒田の貢献度はマネー面でもピカイチ。今季の年俸は球界最高の6億円だが、これも球団からすれば決して高い金額ではないという。

「黒田がメジャーから復帰した15年、マツダスタジアムの観客動員数はハネ上がり、黒田グッズも飛ぶように売れました。おかげで球団は前年比19億円増の約148億円を売り上げ、利益も2億円増の7億6000万円に。いずれも球団史上最高です。黒田グッズの売り上げはチーム断然トップで、2位の新井貴浩に10倍もの差をつけています。今やグッズ売り上げだけで黒田の年俸分はペイできているともいわれ、さらに200勝達成となれば、記念グッズがバカ売れすること間違いなし。まさに黒田さまさまです」(前出・カープ担当記者)

さて、肝心のゲーム結果だが、この日の黒田は6回3失点で無念の降板。野茂英雄が2005年に達成して以来2人目となる、日米通算200勝はお預けとなってしまった。

とはいえ、そこは「持ってる漢(おとこ)」の黒田。次回登板は7月13日(水)の予定で、場所は本拠地の広島・マツダスタジアム、相手は巨人と、200勝達成の舞台としてはこれ以上ない。

それでなくても、最近のカープは「神ってる」連勝が注目され、地元・広島で放映された6月28日の対ヤクルト戦の瞬間最高視聴率が46・5%をマークするなど、さらに人気が沸騰している。

7月13日のゲームは、そこに黒田の200勝がかかる。すでに地元では長さ40cmの巨大ソーセージが2本も入った「W大リーグホットドッグ」(600円。カープロードの飲食店「弘法市スタジアム広島」で発売予定)など、200勝達成記念メニューが準備され、祝福の瞬間を待ちわびている。カープ優勝の前祝いとなるか!?

(取材・文/ボールルーム)

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