サッカーの誤審防止ハイテク技術の最新事情 誤審も含めてスポーツの良さ…?

しらべぇ / 2014年12月17日 21時0分

(Photo by Ingy The Wingy https://www.flickr.com/photos/ingythewingy/3792336491/ )

人がプレーし人が判定するスポーツに、誤審はつきものなのかもしれない。判定ひとつで勝敗を分けることもあり、後日誤審だと判明しても、もう取り返しがつかないこともある。そんなトラブルをなくすため、スポーツにもハイテク技術が採用されはじめている。

■W杯では…

最近では、2014年のFIFAワールドカップブラジル大会から採用された「ゴールラインテクノロジー」が話題となった。

これにより、ゴールしたのか肉眼では判断が難しいようなケースでも、7台のハイスピードカメラでゴール付近を毎秒500コマで撮影し、正確に判断してくれるようになったのである。ゴールしていた場合、1秒以内に主審の腕時計が振動し、「GOAL」と表示され、誤審を防いでくれるシステムだ。

この「ゴールラインテクノロジー」はさっそく、同大会のフランス対ホンジュラスの試合で活躍。フランスのベンゼマ選手のシュートがゴールポスト内側に当たって跳ね返り、キーパーに当たってゴール方向へ。そして、キーパーが必死にゴール外にボールを掻きだすという、非常に判断が難しい状況に。しかし、ゴールラインテクノロジーによって即座にゴールと判定された。もしこのハイテク技術が導入されていなかったら、ノーゴールになっていたかもしれない。

■リーグにも導入

ドイツサッカーリーグでも、2015~2016年シーズンからゴールラインテクノロジーの導入が決まった。ブンデスリーガ1部に所属する18クラブで投票を実施し、賛成15票、反対3票で可決したのだ。

ここで疑問なのが、なぜ反対3票が存在するのかということだ。誤審が減り、審判にも選手にも、ファンにも嬉しいはずのこの技術。もちろん、コスト面の負担が大きいという問題もあるが、それ以外にも理由があるのかもしれない。

■反対の理由

そこで、サッカー関係者、選手、ファンを中心に、ゴールラインテクノロジーについてどう思うか聞いてみたところ、こんな意見を聞くことができた。

「誤審がなくなるのは選手にとっても、審判にとっても間違いなく良いことです。でも個人的には、誤審も含めてスポーツの良さなのではないかと思います。マラドーナの神の手ゴールなんかが有名な誤審ですが、もはや伝説です。誤審が話題となって、人々を盛り上げているのは確かなのでは?」(26歳男性・サッカー歴12年の元選手)

「選手からしてみれば誤審はたまったもんじゃないと思いますが、見ている側からの意見を一方的に伝えると、『今のゴールに入ってるでしょ!』とか、『オフサイドでしょ!』とか、審判の判定に対してその場の人と論議するのは結構楽しいです。そういうのがこれからどんどんなくなってしまうのは…ちょっと寂しいかな…」(34歳男性・サッカーファン)

このように、少数ではあるが、誤審も含めてスポーツ良さ、楽しさと考える人も存在する。多くの人が最新技術導入に賛成していることは間違いないが、“人間味”がなくなっていくことを危惧する考えもあるようだ。

(文/しらべぇ編集部・八木彩香 http://sirabee.com/author/ayaka_yagi/ )

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