準強姦で起訴の44歳男が無罪に… 「あり得ない」「フザケてる」と非難轟々

しらべぇ / 2019年3月13日 15時30分

写真

(somkku/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

「悪気がなければ悪くない」。まともな倫理観を持った人であれば、この言葉のおかしさがわかるだろう。しかし、ときに裁判でそんな判決がくだされることもあるようだ。

12日、飲酒によって意識が朦朧となっていた女性に性的暴行をしたとして、準強姦罪に問われた福岡市の会社役員の男性(44)に対し、福岡地裁久留米支部が無罪(求刑・懲役4年)を言い渡し、ネット上で物議を醸している。

■「誤信してしまうような状況」で無罪に

報道によると、事件が起こったのは一昨年の2月5日。男性は福岡市の飲食店にて、多量の酒を飲んで抵抗できない状態だった当時22歳の女性に対し、性的暴行を加えた疑いが持たれている。

西崎健児裁判長は事件当時、女性がテキーラなどを数回一気飲みさせられ、嘔吐しても眠り込んでおり、抵抗できない状態だったことを認定。

しかし、女性が目を開けたり、声を出したりしていたことを理由に、女性が許容していると被告側が誤信してしまう状況にあったと判断。無罪を言い渡した。

■被告の「認識」が問題か

つまり、女性が拒否できない状況にあったことは認められたものの、被告がそのことを認識していたと認められない、という判断だ。

言い換えれば、「たとえレイプであっても、加害者側にレイプの認識がなければレイプ認定はできない」ということになる。「悪気がなければ悪くない」と判断されたのだ。

■「あり得ない」「同じことが言えるのか」

しかし、女性は何度もテキーラを飲まされ、嘔吐し、眠り込んだ状態だった。急性アルコール中毒の危険性もあるような状況であり、抵抗の意思を見せることすら難しかっただろう。

今回の判決を受け、ツイッター上では激しい怒りの声が相次いだ。

「男が『拒否出来ない状態にある』と認めない限りレイプにならないんだよ??  こ、こんなバカな話あるか??」

「この判決はすごいぞ。たとえ嘔吐するまで飲まされても、明確に拒絶の意思を示さなければ性的行為に同意したとみなされるらしい」

「意識朦朧としている女性に性的暴行を加えても無罪になる国。どう考えても合意が成立する状況ではない」

「この裁判官、自分が泥酔させられた上で掘られても同じことが言えるのか聴いてみたい」

「細かい経緯は当事者にしかわからない」などの声も見られるものの、「掘られても……」と、かなり厳しい言葉遣いのツイートも見られる。

■日本は性犯罪者に甘いのか?

このような報道のたびに言われるのが「日本は性犯罪に対して甘すぎる」ということ。

しらべぇ編集部は、全国の20代~60代の男女1,344名を対象に調査を行ったところ、「日本は性犯罪者に甘い」と感じている人は、8割を超えている。

明確な拒絶の意思とは、一体なんなのだろうか。そして、それは泥酔した状態で示せるものなのか。なんとも後味の悪い判決だ。


(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美



【調査概要】

方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2018年8月31日~2018年9月3日

対象:全国20代~60代の男女1.344名 (有効回答数)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング