意識不明の生徒を放置し事実を隠蔽 兵庫・尼崎高校と教育委員会を取材した

しらべぇ / 2019年5月24日 9時0分

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( maroke/iStock/Thinkstock)

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体罰が続々と発覚している尼崎市立尼崎高校。新たに意識不明の生徒の救護措置を行わなかったという驚くべき実態まで浮かび上がった。しらべぇ取材班は、学校と教育委員会を独自取材を試みた。

■意識を失った生徒を…

今回発覚した、バレー部コーチでもある28歳の臨時講師の生徒への傷害行為。教育委員会の調査によると4月29日、生徒の練習中の行為にコーチは腹を立て、10回以上の平手打ちをしたそう。

生徒は崩れ落ち意識を失ったが、それにもかかわらずコーチや監督の教諭は、救急車を呼ぶなどの適切な救護措置を行わなかったという。

生徒は、意識を回復して帰宅。その後、夜間に救急病院に行き、翌日は医師の指示で耳鼻科を受診。診断は、脳しんとう、顔面打撲及び左鼓膜裂傷という大けがを負っていた。

■学校の隠蔽と判断

監督、コーチの体罰は常態化していたようだが、こういった事実を「学校は隠蔽していた」と教育委員会が判断。

校長は体罰の実態を把握していなかったと教育委員会の聞き取りに答えたという。これに加えて先日は同校野球部でも体罰が発覚した。

■「生まれ変わらなければならない」

今回、今年4月に赴任したばかりの教頭が取材に応えた。ちなみに、この教頭は22日に会見に出席した教頭とは別人物だ。

「教師一丸となってゼロからスタートさせる。批判を真摯に受け止め、生徒を第一に考え改善していく。今、卒業生の教育実習生6名が来ており、生徒の心のケアのために協力して貰っている。

熱心な教諭も多いのだが体罰は絶対に許されない。若手の教諭に中心になってもらい、秋ごろをめどに生まれ変われるようにひたむきに努力していく」

傷害を負わせたコーチは自宅待機、監督は部活動の指導からは外れているという。

■批判の嵐

いつまでもなくならない体罰に世間は呆れている様子。ネット上では批判の声が相次いだ。

「このコーチは度が過ぎてると思う。立派な傷害罪ですよ」

「試合に強いチームなら許されると思ったのかな」

「まだ、こんなことしてる人いてるんや? いつまで昭和なこと、やってんの?」

「自身の保身しか考えていない最低で身勝手な輩」

■おかしな教師が増えている実感…

信じられない実態が次々と出てくる教育現場。しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,338名に調査したところ、全体の63.9%が「おかしい教師が増えていると思う」と回答した。

問題が起きた教育委員会、学校を取材すると「こんな体制では問題が起きてもなんら不思議ではない」と感じるところばかりだ。ただ、唯一取材に応じた教頭は4月に赴任したばかりで、こうした体質に毒されていない印象も。

今後、生徒たちが傷つき辛い思いをしないよう、教師たち、教育委員会の根本的な意識改革が必要だろう。


(文/しらべぇ編集部・おのっち



【調査概要】

方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2017年8月25日~2017年8月28日

対象:全国20代~60代の男女1348名(有効回答数)

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