サッカー名門・前橋商業で「体罰・救護放棄・隠蔽」 学校・教委への取材で見えてきた背景とは

しらべぇ / 2019年5月25日 14時0分

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(SergeyKlopotov/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

連日のように報じられる学校での不祥事。今度は、群馬県のサッカー名門校で「体罰・救護放棄・隠蔽」という悪夢のような三点セットが起きてしまった。しらべぇ取材班は、その酷すぎる実態について、学校と教育委員会を直撃した。

■外部コーチの体罰で鼻血

事件が起きたのは、今月11日。群馬県の前橋商業高校サッカー部で、外部コーチが、部員ひとりづづをゴールの前に立たせて、ボールを部員めがけて強く蹴り込んだ。

教育委員会によると、これを繰り返しているうちに、部員の顔面にボールが直撃し鼻血を出したという。しかし、外部コーチは救護措置を取らず、さらにこの蹴り込む行為を続行。

この一連の行為について、サッカー部の父兄から17日に教育委員会に通報があり、その日のうちに教育委員会は校長に調査を指示。学校側は「生徒がボールをよけるので、それをしないようにするための練習だった」旨の回答を行った。

しかし、教育委員会は引き続き詳細な調査を指示している。

■相変わらずの隠蔽体質

しらべぇ取材班の取材に最初に対応した指導主事は、言動が二転三転。一度発言したことを次は否定する隠蔽体質。その後の係長も的を得ない対応が続いた。

一方で、学校側を取材していると驚くべき事実が浮かび上がる。この外部コーチを雇う費用をサッカー部の父兄に負担させていたのだ。

文部科学省は、2017年から教員の負担を軽減するために部活動指導員の普及を推し進めている最中。この指導員の費用は三分の一を国が負担しており、この制度を積極的に利用するように各教育委員会に呼びかけていた。

しかし群馬県教育委員会は、独自の判断でこの制度を高校に導入していなかった。

■コーチがどんな人物か把握していない

前橋商業の副校長は取材に対して、「この体罰を行った外部コーチがどんな人物か、そして誰が連れてきたのかも分からない」と回答。ただし、外部コーチの費用を父兄に負担させていたことは認めた。

教育委員会もこのコーチの詳細を現時点では全く把握できていない。こんな問題が起きている状態にも関わらず、教育委員会は学校に調査を丸投げの状態だ。

■ネットは批判の嵐

「いまだにそんな体罰やってるんだ?」

「その男性コーチ立たせて部員全員からのボールそのコーチに当ててやれ」

「他にもあるんでしょうね。氷山の一角」

「もう、いい加減に暴行傷害を体罰などと言い換えるな。 停職や減給で済ませるな。しっかりと刑事事件として対処するべきだ」

「サッカーボールは人を傷つけるための道具じゃない。サッカーを汚すな」

今回の外部コーチの件も体罰の域を超えている。バイトテロに対しては、民間企業が刑事告発を検討するケースが増えているように、教育委員会も、こういったある種の教育テロを行う人物は刑事告発すべきだろう。


(文/しらべぇ編集部・おのっち

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