実母と「ママの彼氏」による虐待で札幌市の2歳児が死亡 その悲惨な内容とは…

しらべぇ / 2019年6月7日 7時40分

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(Giuda90/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

全国各地で、親による児童虐待が続々発覚している。今度は札幌市で極めて悪質な事件が発生。しらべぇ取材班は、この事件の詳細を掴むべく北海道警、そして札幌市児童相談所を直撃した。

■不審なあざや傷

札幌市や道警によると、6月5日午前5時頃実母から「風呂からあがると、子供がうつ伏せで倒 れ、意識がない」との119番通報が入り救急隊員が出動。児童に不審なあざや傷があるため、 救急隊員がその場で110番通報し南署署員が現場に駆けつけた。

児童は、すぐに救急隊員により市立札幌病院救命救急センターに搬送されたが、午前5時40分頃、死亡が確認された。道警は5日午後11時43分交際していた飲食店経営の男(24)を緊急逮捕。6日午前7時25分飲食店従業員の実母(21)を逮捕した。いずれも2歳女児への傷害の疑いがもたれている。

■児童相談所には複数回虐待の通報

札幌市児童相談所には2018年9月に「託児所に預けっぱなしで育児放棄が疑われる」という通報が入った。児童相談所が家庭訪問をしたところ、児童にあざや傷はなし。

24時間の託児所に照会したが、在籍の事実はなかった。母方の祖母にも確認したところ「通報のような事実はない」と答えたという。

2019年4月には近所から「昼夜問わず子供の泣き叫ぶ声が聞こえて心配」という通報が入る。実母に連絡するも繋がらず、すぐに家庭訪問をしたが不在。

数日後実母から「交際者宅にいたので不在だった」と連絡があり、その後児童相談所が実母に何度か連絡するも繋がらない状態が続いた。

■警察が直接訪問

2019年5月には警察が訪問し、母子と面会。子供の身体状況を確認した。そして「虐待が心配される状況ではなかった」との警察からの報告を受け、児童相談所が虐待の事実がないと判断。

しかし司法解剖の結果、5月上旬から6月5日頃までのあいだ女児に暴行を加え頭部、顔面等にけがを負わせていたことが分かった。以前から虐待が加えられていた疑いがあったにも関わらず、なぜ児童相談所が女児を保護をしなかったのか。

札幌市は警察の捜査状況を見極めながら、今後、「札幌市子供・子育て会議児童福祉部会」において有識者による検証委員会を立ち上げ、死亡に至る経緯を振り返り、再発防止に向けた検討を行う予定だ。

■男を優先したのか

ネットでは交際中の男を優先したのかの声が。

「また虐待。確かに子育ては大変だし辛いし我慢する事も多いけど、この母親は母である前に女でいたかったんだなと思ってしまう。男優先にして、どうあっても男と別れたくなかったんだろう」

「同じ目にあえばいい。そうしないと、どれだけ怖かったか痛かったかわからないんだと思う。信頼して甘えられるはずのお母さんから暴力を受けるなんて辛さは、想像もできない。

どうして自分の子供に痛みを与えられるのか理解できない。抱きしめてあげたい。辛すぎる」

児童相談所がもっと早く女児を保護していればと無念でならない。第三者委員会でいくら検証されようとも、幼い命はもう戻ってこない。「人命を軽んじてはいないか」この疑問が払拭できない取材だった。


(文/しらべぇ編集部・おのっち

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