スルーされるビラ配り、猫背の老婆・・・農村出身の若者が感じる都会の切ない風景4選

しらべぇ / 2014年11月9日 15時0分

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少子高齢化と第三次産業への産業構造転換により、都市への一極集中はますます進む一方です。特に、過疎化が進む農村部では、進学や就職のために東京を中心とした都市へ出る若者が多く見られます。

彼らは上京後、眼前に現れた都会の風景に驚愕することも少なくありません。「東京って、すごいところだな・・・」「切ないところだな・・・」と、そんなことを思わずにはいられない都市ならではの風景をご存知でしょうか。今回は都会の人には気づきにくい農村出身者に聞いた「都会の切ない風景」を彼らの声と共に4つご紹介します。

1:誰にも受け取ってもらえない若者のビラ配り

ビラを受け取ってもらえない彼は、お店に戻って店長に叱られるんだろうなあと思って切なくなった(30代・男性・福井県出身)

上京したての頃は、手渡されるビラをすべて受け取っていました。もらってみないと何が書いてあるかわからないですし。ところが、他の人は読む前から受け取りを断る。門前払いされている気の弱そうなビラ配りの男性を見て切なくなりました(20代・女性・徳島県出身)

2:誰も立ち止まっていないストリートミュージシャン

わりと歌唱力もあるし、待ち合わせ中だったら私は耳を傾けてます(20代・女性・北海道出身)

夜は真っ暗の私の地元だったら、路上で歌っても観客がいないのは当然。でも都会はたくさん人が行き交うのだから少しは立ち止まってもいいのではないかと思う。生き急いでいるわけじゃなくてカッコつけてるのかな(30代・男性・秋田県出身)

3:親よりも年上の人がチェーン店で接客してくる

母親くらいの年齢の女性がファミレスでウェイトレスをしている姿を見ると胸が締め付けられる。応援したくなる(30代・女性・長崎県出身)

深夜2時に入ったファースフード店でおじいちゃんみたいな年齢の男性がカタカナのメニューを読み上げて接客してきたときは焦った。地元で同じ年齢でこの時間に起きている人は皆無。事情があるのはわかるが、都会って切ないなと思った(20代・男性・新潟県出身)

還暦を超えたおじさんにフライドポテトのMを注文すると、都会でくすぶっている自分は何をしているのだろうと思う(20代・男性・岐阜県出身)

4:繁華街をトボトボと一人で歩く猫背の老婆

都会は人の歩くスピードが早い。その中でトボトボ歩く猫背の老婆は目に止まりやすい。都市に住む人の孤独を初めて感じた瞬間でした(20代・男性・福島県出身)

繁華街では同じ老婆を一日に2度見かけることも少なくない。あの人には帰るところがあるのだろうかといつも不思議に思う(20代・女性・兵庫県出身)

都会に元々住んでいる人には気づきにくい「細部」の風景に農村部出身者は敏感なようです。回答の中で高齢者の振る舞いに切なさを見出す傾向が高かったのは、彼らの出身地に高齢者が多いことが関係しているのでしょうか。

とはいえ、こうした高齢者の振る舞いに切なさを感じることにはやや誤解もありそうです。近年、都市部では接客などのサービス業で高齢者を積極的に採用するケースが少なくありません。高齢者は時間の融通が利くためシフトに組み込みやすく、また単純作業にとどまらないホスピタリティを接客で発揮してくれるケースが多いからだそうです。高齢者はいま、都市部で再び価値を持った労働力として注目を集めているのです。

その意味で、今回の調査は都市と農村部での雇用状況の差が顕現したと言えるかもしれません。

(文/しらべぇ編集部・石川海老蔵 http://sirabee.com/author/ebizo_ishikawa/ )

 

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