69万円の大人の人形、ラブドール!女性職人の技が光る秘密工場に潜入してみた

しらべぇ / 2014年11月10日 20時0分

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健全な男子なら、多かれ少なかれ一度は興味を持ったことがあるはず(?)な“大人の人形”(ラブドール)。最上級品で69万5000円(税別)するため、なかなか手が出せず、いつの間にか関心は薄れてしまうものだ。

ご存知ない人のために説明すると、ラブドールは男性の疑似行為に使う人形のこと。あまりにも見た目や質感がリアルで、鑑賞や着せ替え人形として購入されることもあるという逸品だ。

しかし、表立っては言えないが、未だ悶々としている男子もいることだろう。ということで、世の日本男子の代表として、このラブドールを手掛けるオリエント工業の工場に潜入してみた。

ラブドールの製作は3段階に分かれている。

1:骨格となるフレームの組み立て
2:骨格に体の芯となるウレタン素材を取り付けて、シリコンでコーティング
3:シリコンのバリ取りや塗装などを施して完成

起業秘密も多く、取材ができたのは第3工程となる仕上げの部分のみ。この工程は繊細さが求められることから、職人はすべて女性で構成されていた。熟練の頑固親父ばかりを想像しただけに、これは予想外。

最初の作業は、余分なシリコン(バリ)の切り取り。使うのは先端が曲がったハサミだけで、凹凸を使い分けながら綺麗に取っていく。シリコンは素材の性質上、傷がつくのでヤスリがかけられない。ハサミ一本で一気にバリを取っていく様子は、まさに職人技だ。

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髪の毛はウィッグだが、アンダーの方はというとすべて手縫い。全体のバランスを見ながら、特殊な針で1本~数本ずつ縫い付ける。

ボディのこだわりはこれだけに留まらなかった。手相やお腹を曲げたときの皺までもが再現され、人間と間違えそうなほどのクオリティだ。この皺を生み出すために、妥協のない試作が繰り返される。ウレタンとシリコンの比率を変えながら、本物らしい最適な皺ができるようになっている。

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顔はというと、唇はエアブラシで色付けし、眉毛や目の周りも人間そっくりにメイク。最後は人間の化粧と同様、筆を使って丹念に仕上げられる。「ユーザーさんは、唇が触れるくらい間近の距離でドールの顔を見る。どれだけ人間らしさを追求できるかにこだわった」と話される通り、とても綺麗な顔となっている。

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こだわりはこんなところにも。ラブドールはなんと、実際の人間をモデルに成形されている。型取り剤と3Dスキャンを併用し、人間らしい柔らかな体型やフェイスラインを生み出しているのだ。

職人技の極みで出来たラブドール。仕上げは人手による作業となる。特に気を遣っていることは、個体差がでないようにすることだそう。ユーザーはラブドールを購入することを「嫁入り」と呼び、愛着を感じている。カタログ写真と実物が違うことに敏感なのだ。

それでも、職人の経験と勘に頼ることになるが、均一な人形を作っている。例えば、シリコンの硬化速度は夏と冬で異なる。職人がその硬さの状態を見極めることで、均一の感触を生み出しているのだ。

その感触はというと…ドール表面のシリコンはまるで人肌のようで、目をつぶっていたら分からないくらいのリアルさである。

ちなみに、一番人気なのは“りり”。親しみやすい魅力的な顔つきがユーザーの心をつかんでいるのだとか。

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値段だけ聞くと、「高いな」と思ってしまうラブドール。しかし、こだわりや職人技を知ると、コスパは意外と良いのかも…と思えてくる。製作期間はオーダーから2~3週間。繁忙期は夏と冬のボーナス後ということなので、興味を持った人は、今がチャンスかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・重野マコト http://sirabee.com/author/makoto_shigeno/ 、取材協力/オリエント工業 https://www.orient-doll.com/ )

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