【やっぱりいい加減?】血液型診断のルーツはわずか11人を対象にした実験!

しらべぇ / 2014年11月16日 10時0分

「血液型、何型?」と問われるたびにウンザリしている者も少なくはないだろう。みんなもっともらしく血液型について語るが、どうやら日本において血液型性格診断が流行したルーツは、教育学者の古川竹二氏が、1927年に発表した「血液型による気質の研究」という論文にあるらしい。その論文の内容とは一体どのようなものなのだろうか。

■血液型と性格の関係性に注目したきっかけは、入試の「不平等」感?

なぜ古川氏が血液型と性格の関連性を考えついたのかといえば、教育者である彼が入試の場面で感じた「不平等」感がきっかけだと言われている。

入試の場面では、本番に弱いタイプ、あがり症の者には不利。結果、入試では、緊張することが少なく、実力を発揮できる活発な学生だけを選抜しているともいえるだろう。古川氏は、知能検査を入試に使用するのはいいが、その施行状況自体が受験生に影響を与えて正確な結果が得られない可能性があると考え、生徒の性格を簡単に図る手段として、血液型に着目したらしい。

■血液型診断の大本は、親族11人を対象にした実験?!

古川氏は、まず、親族11 人を対象に血液型と性格の関係を観察することにした。すると、0 型は外向的、進取的、B型もO型に似て、外交的、進取的であるが、主我的(ワガママ)、注意力散漫であり、A 型は内向的、保守的であることが分かったという。だが、AB 型は親族にいなかったので、「まぁA型と同じだろう」ということにした。そして、彼はこの仮説をもとに質問紙を作成。他の人に対して実験を行なっても、11人を対象とした実験通りの結果が認められたと論文を発表したというのだ。

■「血液型診断」には根拠はないが…

古川氏の研究は、素人目に見ても「いい加減じゃないか?」とバッシングしたい気分になる。実際に、彼の学説に対しては、300 以上の論文が追試を行われたが、その有効性は示されなかった。しかし、そうだとしても、飲み会などで「血液型性格診断は無意味だ!」などと騒ぐと、「コイツ、空気読めないな…」と思われることは必須。

この記事を呼んだアナタは、心の中で「いい加減なことに振り回されやがって…俺はその裏を知ってるんだぜ」とほくそ笑むのが、賢いかもしれない。

≪参考文献≫
古川竹二, 1927, 血液型による気質の研究, 心理学研究

(文/しらべぇ編集部・アサトー http://sirabee.com/writer/asato )

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