実現されなかった議員定数削減…有権者の86.8%は「国会議員多すぎ」【衆院選2014】

しらべぇ / 2014年12月5日 8時0分

12月2日、第47回衆議院議員総選挙が公示された。当サイト「しらべぇ」では、およそ2000人規模の有権者のモニターを対象に、衆院選や政治に関するさまざまなアンケートを実施。有権者の声や意識を紹介している。

今回紹介するのは、「国会議員の数」に関する意識調査。前回の衆院選、つまり2012年12月に行われた第46回衆議院議員総選挙は、まさに「議員定数削減」に端を発した選挙だった。

2012年11月14日、民主党の野田佳彦首相(当時)と自民党の安倍総裁との党首討論が行われ、この場で安倍総裁は野田氏に対し、2013年の通常国会において「定数削減」と「選挙制度改革」を行っていくことを、“しっかりと”としたうえで約束。野田氏はこれに対する自身の約束を守る形でその2日後に解散、行われた衆院選で民主党は大敗し、自民党は政権与党に返り咲いた。

自民党はこの衆院選の際、

「議員定数の削減など国民の求める改革を必ず断行します。」

と選挙公約に掲げたが、衆院選前の3党合意で交わされた「0増5減」が可決に至ったのみで、1票の格差の抜本的な是正、つまり“国民の求める改革”は果たされていないのが現状だ。

今回の衆院選でこの定数削減について、自民党は公約のなかで、「衆議院小選挙区の『0増5減』を実現し、法律に定める『直近の国勢調査に基づく』選挙区間較差2倍未満を達成しています。」としているが、実際のところ13の選挙区で格差が2倍を超えており、事実上の「違憲状態」は解消されないまま選挙戦を迎えることとなった。

公約は、以下のように続く。

「既にわが党は一層の定数削減として、比例定数30削減を軸とする案をまとめましたが、各党と合意に至りませんでした。そのため、衆議院議長の下に設けられた有識者からなる『選挙制度調査会』の答申を尊重するものとし、引き続き、よりよい選挙制度改革に取り組みます。」

2012年に出された、「議員定数の削減など国民の求める改革を必ず断行します。」からは、ややトーンダウンしている感が否めない。

さて、このような経緯をたどってきた、国会議員の数に関する問題。今回の衆院選は、小選挙区295議席、比例代表180議席の計475議席が争われることになるが、この数字について、有権者の意識はどうなっているのだろうか? 以下の質問と調査結果をご覧いただこう。

「あなたは、国会議員の数について、どう思いますか?」(対象:1880人)

しらべぇ_議員数_グラフ

・多すぎる:86.8%
・ちょうどよい:10.8%
・少なすぎる:2.4%

このように、大多数は「多すぎる」と考えている。そして、回答者を職種別に分けた数字をみると、興味深い結果が出ている。以下の通りだ。

【経営者・役員】(50人)

しらべぇ_議員数_グラフ

・多すぎる:94.0%
・ちょうどよい:4.0%
・少なすぎる:2.0%

【個人事業主または自営業】(169人)

しらべぇ_議員数_グラフ

・多すぎる:91.7%
・ちょうどよい:6.5%
・少なすぎる:1.8%

「多すぎる」が90%を超えたのはこの2つの職種のみであり、経営側に立つ市井の人たちは特に、国会議員の数に対して「多い」という印象を持っているようだ。

有権者のおよそ9割が疑問をもつ国会議員の数。はたして衆院選後、「国民の求める」抜本的な定数削減は実現するのだろうか。

(文/しらべぇ編集部)

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