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大谷翔平“仏頂面”降板の裏側…名物番記者が語った今オフ移籍情報の真相「球団はいま全力で引き留めている」

SmartFLASH / 2022年7月6日 6時0分

出迎えのハイタッチもスルー。試合後には「切り替えて頑張りたい」とコメントした(写真・共同通信)

スタンドからの大歓声にも、マウンドを降りる大谷翔平(28)は仏頂面だった。

6月29日(現地時間)のホワイトソックス戦で、6回2死まで無失点に抑えながら交代を告げられた大谷は、試合後の会見で「もう一人投げられればよかった」と、悔しさをにじませたのだ。

降板直後の打席では、らしからぬ力まかせのフルスイング。叫び声を上げ、負担がかかった腰を何度も叩いた。

「大谷は試合開始直前までグラウンドには姿を現わさず、個別取材を受けないため、彼の現在の状態や心境はわかりません。ただ、今回の投球数は前回と同じ108球で、大谷にとって今季最多タイとなります。指名打者としての出場もあり、体への負担が大きくなっているのは確実です」

そう語るのは、10年以上エンゼルスの番記者を務め、大谷をルーキーイヤーから取材してきた地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者だ。7月12日、大谷の伝記を日米同時発売する。

「腰の違和感が怪我に繋がることはないと思いますが、今後、数試合の欠場があっても驚きません。大谷の選手生活は、怪我との闘いでしたから」(フレッチャー記者、以下同)

大谷は2018年にはトミー・ジョン手術を、2019年には先天的に左膝の皿が二つに分かれた「二分膝蓋骨」の手術を受けている。

「2019年はシーズンを通し、膝の痛みと闘っています。痛みが出なくなったのは、この1年半ほどです」

一方、14連敗を喫するなどチームも低迷し、6月7日にはジョー・マドン監督が解任。三塁コーチのフィル・ネビン氏が監督代行に就いた。

「大谷が渡米後に開花したのは、マドンが選手とのコミュニケーションを重んじ、グラウンドでは本能に従う人物だったからです。ネビンも似たタイプで、だからこそ6月22日のロイヤルズ戦では、続投を希望する大谷を尊重し、マウンドをまかせたのです」

しかしネビン氏は、6月26日のマリナーズ戦で、自軍投手に死球を投じることを指示して10試合の出場停止処分を受けた。29日、大谷に交代を告げたレイ・モンゴメリー“監督代行の代行”に、観衆はブーイングを浴びせた。

「モンゴメリーは長年スカウトとして活動してきたフロント寄りの人物だったので、昨季、彼がベンチに入ったことは驚きました。ただ、指揮官が頻繁に変わったからといって、大谷のプレーへの影響はほとんどないと思います」

だが6月、米スポーツ放送局「ESPN」や「WFAN」が、来季の大谷のメッツ入りの可能性を相次いで報じるなど、大谷の移籍情報が急浮上しているのだ。フレッチャー記者は、そんなトレードの可能性について一笑に付す。

「その可能性は、現時点ではゼロだと思います。特にシーズン中に大谷が移籍するとなると、それまでの指名打者の処遇や先発投手の数を増やすなど、選手枠全体の調整が必要です。そんなチーム編成をシーズン中に断行する球団があるとは思えません」

一方、今オフに移籍する可能性は残っているという。

「大谷の契約は2023年オフまでです。エンゼルスはいま、全力で大谷の引き留めにかかっていますが、“勝てるチーム”にこだわる大谷が契約延長の意向を示さない場合、前倒しで戦力確保に動く可能性があります」

勝利への責任感ゆえに浮かべた仏頂面。大谷の去就は、エンゼルスのプレーオフ進出次第だ。

取材/文・タカ大丸(ジェフ・フレッチャー記者の新刊『SHO-TIME』翻訳者)

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