誤審で試合放棄も?…曺貴裁監督「選手は『やる』と言ったので送り出した」

サッカーキング / 2019年5月18日 6時51分

湘南ベルマーレが誤審に屈せず、劇的勝利を収めた [写真]=Getty Images

 湘南ベルマーレは17日に行われた明治安田生命J1リーグ第12節の浦和レッズ戦で劇的な逆転勝利を収めた。だが、前半の大誤審によって、試合放棄の考えもよぎったようだ。Jリーグ公式サイトが曺貴裁監督のコメントを伝えた。

 明らかな誤審だった。2点ビハインドの31分、杉岡大暉が放ったシュートは右ポストを弾いて左のサイドネットを揺らした。ゴールかと思われたが、得点は認められず、選手たちや曺監督も猛抗議したが、判定は覆らなかった。

 納得できないまま迎えたハーフタイム。そこで試合放棄の考えもあったようだ。曺監督は「やるか、やめるかという話をしました」と明かした。「(選手たちに)『俺たちは納得できないし、ピッチに立つことができない』と言われたらそれを止めることはできないと思った。でも、彼らは『やる』と言ったので送り出しました」

 さらに指揮官は熱い言葉も加えて選手を送り出した。殊勲の決勝弾を挙げた山根視来はハーフタイム中の監督の言葉を試合後のインタビューで明かしている。「『自分たちがコントロールできないことなのでしょうがない。自分たちがしっかり逆転して勝ったら、また大きく成長できる』と言っていた」

 すると選手たちは誤審に屈せず、後半に意地の反撃に出た。立ち上がりの47分に菊地俊介が豪快ミドルで正真正銘の反撃の狼煙を上げると、79分にも菊地が追加点。そして、山根が終了間際のラストプレーで「技術ではなく、気持ちで押し込んだ」という決勝ゴールを叩き込んで、2点差をひっくり返して逆転勝利を収めた。

 曺監督は「サッカーをやっている幸せを感じながらベンチにいました」と劇的勝利を振り返った。「今日みたいな展開が、人生の中であるのかというと、とても容易に想像できたり、しにくい展開でした。本当に選手が、反骨心、反発心を出して、正々堂々とフェアに戦ってくれて勝ち点3を取れたことが、選手たちの本質というか本心だと思う」

 1週間前にはチャンピオンズリーグ(CL)でもリヴァプールとトッテナムが連夜の逆転劇を演じていた。欧州最高峰の舞台で生まれたドラマも、この日の刺激となったようだ。曺監督は、「CLの準決勝で本当に世界の中で稀にみる展開があった。そういったところも、少し思いを感じながら、絶対に逆転しようと思った」と話し、「自分たちでそれを成し遂げられて、選手、スタッフ、それからサポーターの皆さんも心からそれを感じられたと思う。言葉にならない気持ちがいまの感想です」と心境を語った。

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