母国開催を前にエースがまさかの離脱…南米王者へ、ブラジル代表を紐解く3つのポイントとは?

サッカーキング / 2019年6月13日 18時30分

エースのネイマールを欠くブラジル代表は母国で南米王者になれるのか [写真]=Getty Images

 6月6日、ブラジル代表に衝撃が走った。アジア王者・カタールとの国際親善試合、21分に10番を背負うネイマールが負傷。涙を流しながらロッカールームへと引き上げた。試合後、右足首の靭帯損傷と診断され、チームからの離脱が発表された。

 絶対的エースを欠く中、母国で迎えるコパ・アメリカ2019で4大会ぶりの優勝を果たせるのか。ブラジルを紐解く3つのポイントを紹介する。

◆① 主軸はロシアW杯から変わらず…ネイマールの代役はネレスか

 チッチ監督は2016年6月の就任以降、先発メンバーをほぼ固定し、完成度を高めてきた。一方で招集メンバーが流動的な代表チームにおいて、その選択は時に裏目になることも。昨年のロシア・ワールドカップでは、大会直前に愛弟子レナト・アウグストが負傷。万全のコンディションで臨むことができず、3試合の途中出場にとどまった。また中盤の要・カゼミーロが出場停止となったベルギー戦、その代役として先発したフェルナンジーニョがOGを記録するなど精彩を欠き、準々決勝敗退という結果に終わっている。個人の能力、先発11人の完成度は世界でも屈指だが、チーム全体の総合力不足を露呈した。

 ロシアW杯ではベスト8という結果だったものの、ブラジルサッカー連盟はチッチ監督の続投を決断。エデル・ミリトン、ルーカス・パケタ、リチャーリソンと若き才能を招集し、コパ・アメリカに向けて底上げを図ってきた。中でも22歳のリチャーリソンはW杯以降の全ての国際親善試合に出場し、ここまで5得点をマーク。3トップ右のポジションを確固たるものにしている。またネイマールが抜けた3トップ左は、今シーズンのアヤックス躍進を支えたダビド・ネレス、そして中央には欧州王者・リヴァプールに所属するロベルト・フィルミーノが入る見込み。W杯からフルモデルチェンジした3トップで今大会に臨む。

◆② ベースは“堅守速攻”…課題は引いた相手を攻め崩せるか

 ブラジルには『フッチボール・アルチ(芸術的なサッカー)』という言葉がある。勝利はもちろんのこと、華麗にパスをつないで相手を翻弄し、“美しく勝つ”ことを意味する言葉だ。その逆を表す言葉が『フッチボール・ヘズルタード(結果重視のサッカー)』である。たとえ相手にシュートを100本打たれても、ワンチャンスをものにして勝てばそれでいい。その『フッチボール・ヘズルタード』をまさに体現しているのが、チッチ監督率いるセレソンだ。手堅く守ってカウンターという“らしくない”必勝パターンを確立し、南米予選では破竹の9連勝。ドゥンガ体制で窮地に陥っていたチームを見事に立て直した。

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