中国、新大型ロケット「長征五号」打上げ成功 宇宙大国への道確かに 宇宙ステーション建造にも利用
sorae.jp / 2016年11月4日 8時1分
中国は11月3日、最新大型ロケット「長征五号」の打上げに成功しました。現在宇宙ステーション「天宮」の建造を目指す同国ですが、そのための技術を着実に積み重ねていることが実証された形です。
南シナ海に面した海南島にある文昌衛星発射センターから午後8時43分(現地時間)に打上げられた長征五号。同ロケットのミッションの多くは明かされていませんが、電気推進システムのテストを行う人工衛星「実践十七号」を搭載していたことがわかっています。
この長征五号は全長57メートル/2段階の大型ロケットで、25トンの貨物を低軌道(LEO)に、そして14トンの貨物を静止軌道(GEO)に打ち上げることが可能です。その打上げ能力はユナイテッド・ローンチ・アライアンスの大型ロケット「デルタIVヘビー」にも相当します。近い将来にはLEOへ54トンの打ち上げ能力を持つスペースXのファルコンヘビーなども登場しますが、長征五号が現時点では最強クラスの打上げ能力を持っていることは間違いありません。
そして、長征五号は2022年の運用開始を目指す宇宙ステーション「天宮」建築のためのモジュール運搬にも利用されるはずです。さらに同ロケットは2017年の月面サンプルリターン計画「嫦娥五号」の打上げにも利用されるなど、中国の宇宙開発の中軸としての役割をはたすことになります。
中国は「長征ロケット」計画として、小型ロケットの「長征六号」や中型ロケットの「長征七号」を2015年と2016年に打ち上げ成功しています。さらに今後は独自の月面探査や宇宙ステーション建造をめざすなど、同国の宇宙開発はまさに全盛期を迎えようとしているようです。
Image Credit: China Aerospace Science and Technology Corporation
■China Launches Heavy-Lift Long March 5 Rocket for 1st Time
http://www.space.com/34601-china-launches-long-march-5-heavy-lift-rocket.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
この記事に関連するニュース
-
ULAがデルタIVヘビーの最終打ち上げに成功 デルタシリーズ運用に幕
sorae.jp / 2024年4月23日 6時24分
-
2021年にISSから投棄された人工物の一部が大気圏再突入後に米国の民家へ落下
sorae.jp / 2024年4月18日 21時21分
-
ULA、デルタIVヘビーの最終ミッションに成功! 米国家偵察局の衛星を打ち上げ
sorae.jp / 2024年4月10日 11時3分
-
中国、月探査用の中継通信衛星「鵲橋2号」の打ち上げと月周回軌道投入に成功
sorae.jp / 2024年4月2日 10時16分
-
中国、「雲海3号02星」の打ち上げに成功
Record China / 2024年3月27日 18時20分
ランキング
-
1【急なお通夜に参列】喪服がない…どうする? ユニクロやGUで見つける「喪服の代用」アイテム
オールアバウト / 2024年4月24日 20時15分
-
2外国人がよく行く「ファミリーレストラン」ランキング! 「ガスト」を抑えた1位は?
オールアバウト / 2024年4月24日 21時5分
-
3洗顔料にお金かけても意味ナシ? デパコスはラインで揃えないとダメ? 本当の「美容のコスパ」を皮膚科医が検証
ORICON NEWS / 2024年4月24日 17時40分
-
4納豆のタレやワサビなどの余った小袋調味料は、どう処分すればいい? 正しい捨て方と活用法
オールアバウト / 2024年4月23日 20時15分
-
5「スマートウォッチで血糖値測定」に学会が注意喚起…「針を刺さずに測定できる医療機器はない」
読売新聞 / 2024年4月24日 19時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください