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ISSの宇宙飛行士の滞在人数、2017年に一時削減へ ロシア側から一名

sorae.jp / 2016年11月16日 14時58分

20161116niss
 
これまで、ISS(国際宇宙ステーション)へと宇宙飛行士を送り込むソユーズロケットには通常3人が乗船していました。しかし2017年の3月からは、同宇宙船の一部は2人の宇宙飛行士を載せて打ち上げられることになります。この計画変更には、ロシアによる「ISSでの滞在宇宙飛行士の人数を減らしたい」という思惑が関係しています。つまり、いくつかのソユーズの打ち上げではロシア人宇宙飛行士の数が削減されるのです。
 
通常、ソユーズの打ち上げには2タイプがありました。1つは2人のロシア人宇宙飛行士と1人のNASA宇宙飛行士。そして数カ月後には、1人のロシア人宇宙飛行士と1人のNASA宇宙飛行士、そしESA(欧州宇宙機関)やJAXA(宇宙航空研究開発機構)からの宇宙飛行士が打ち上げられていたのです。これにより、ISSの滞在人数はローテーション時を除いて平均6人に固定されていました。
 
しかし今後は、1つ目のタイプの打ち上げで1人のロシア人宇宙飛行士と1人のNASA宇宙飛行士が乗船します。これにより、ISSにおける宇宙飛行士の滞在人数は5人になるのです。またすでに、NASAは来年3月のソユーズの打ち上げでロシア人宇宙飛行士のFyodor Yurchikhin氏とNASA宇宙飛行士の
Jack Fischer氏が乗船することを発表しています。
 
ロシアがコスト削減のために宇宙飛行士の人数を減らすのでは? という憶測はこれまでにもささやかれていました。なぜなら打ち上げ人数が一人減れば、プログレス補給船のミッションを1回減らすことができます。さらに、ロシアは削減した1座席を他の宇宙開発機関に販売する可能性もあります。これによりNASAやESA、JAXAは一人多くの飛行士を送り込んだり、追加の荷物をISSへと運搬することも可能になります……が、NASAは現時点では座席の追加購入に興味を示していません。
 
しかし、この変更は一時的なものになる予定です。現在ロスコスモスは新たな実験モジュール「Multipurpose Laboratory Module(MLM:愛称ナウカ)」の打ち上げを予定しており、その打ち上げの後には宇宙飛行士の数を3人に戻すものとみられます。このMLMはかなり登場が遅れていたのですが、2017年〜2018年の早い時期の打ち上げが期待されています。
 
また、2018年にはスペースXやボーイングがNASAとの契約のもと、宇宙飛行士の輸送を開始する予定です。もしロシアが宇宙飛行士の数を3人に戻せば、もしかするとISSに7人の宇宙飛行士が滞在する姿を目にすることができるかもしれませんね!
 
Image Credit: NASA
■It’s official: there will be fewer cosmonauts on the International Space Station in 2017
http://www.theverge.com/2016/11/15/13637850/nasa-astronauts-iss-russian-cosmonauts-reduced-crew-2017?utm_source=rss&utm_medium=rss

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