孤独な小銀河が起こす定期的な自己主張
sorae.jp / 2019年3月22日 23時45分
日本ではあまり馴染みのない、南半球の「レチクル座」の方向約5000万光年先には「NGC 1559」という名前の、見過ごしがちな小さな銀河が存在しています。この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3「WFC3」の可視光波長で撮影し、2018年2月に公開されました。
「NGC 1559」は、明るい銀河核を持つ活動銀河であるセイファート銀河に分類されており、生まれたばかりの星団を巨大な渦巻腕に敷き詰めている形状が特徴。また、太陽質量のおよそ100億倍の銀河であると推測されていますが、我々の天の川銀河やアンドロメダ銀河と比較すると約「100分の1」ほど軽い、格段に小さい銀河です。
「NGC 1559」は、大マゼラン雲の方向に見え、かじき座銀河群に属している様にも思えます。しかし、実際には銀河群と程遠い位置に存在しており、関連する銀河も(距離的に)近くにない孤独な小銀河なのです。しかし、遠くの宇宙から私達にその存在をアピールするかのように、1984年の「SN 1984J」、1986年の「SN 1986L」、2005年の「SN 2005df」、そして2009年の「SN 2009ib」といった複数の超新星が確認されている興味深い銀河であることも間違いありません。
Image Credit:ESA/Hubble & NASA
https://www.spacetelescope.org/images/potw1806a/
この記事に関連するニュース
-
みなみのうお座で踊る銀河たち 南米の望遠鏡で撮影された「ヒクソン・コンパクト銀河群90」
sorae.jp / 2024年4月24日 21時20分
-
4000万光年先で輝く極リング銀河の姿 “おおぐま座”の「NGC 2685」
sorae.jp / 2024年4月19日 20時25分
-
優雅に渦巻く“ケンタウルス座”の棒渦巻銀河「NGC 3783」 ハッブル宇宙望遠鏡で撮影
sorae.jp / 2024年4月16日 21時36分
-
ゆがんだ渦巻銀河と小さな銀河のペア「Arp 72」ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年4月4日 21時28分
-
大マゼラン雲で輝く宝石箱のような球状星団「NGC 1651」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年3月29日 21時40分
ランキング
-
1平均月23万円だが…〈初給与〉に心躍る大卒新入社員〈給与明細〉を見て愕然「天引き額が多すぎる!」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月25日 7時15分
-
2ビジネスシーンでの「方言」どう思う? 「標準語にすべき」「方言でも問題ない」意見真っ二つ! マナーコンサルタントの見解は
オトナンサー / 2024年4月25日 7時10分
-
3究極の卵料理「ウフマヨ」が簡単に作れちゃう! 農水省がレシピを伝授
オトナンサー / 2024年4月24日 22時10分
-
4「健康食品は健康に悪い」という不都合な事実…紅麹サプリ問題で明確になった健康食品の恐ろしいリスク
プレジデントオンライン / 2024年4月25日 9時15分
-
5老後破綻を招く?親世代とのお金観の違い4つ
オールアバウト / 2024年4月24日 21時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください