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NASA、宇宙飛行士を偲ぶ「追悼の日」を今年も迎える

sorae.jp / 2020年2月3日 21時7分

アーリントン国立墓地で行われたセレモニーで献花するNASAのジム・モーハード副長官(左)(Credit: (NASA/Joel Kowsky)

2020年1月30日、NASAは殉職した宇宙飛行士たちを偲ぶ「Day of Remembrance(追悼の日)」を迎えました。

1月下旬から2月にかけては、NASAの歴史において悲劇的な出来事が集中した時期にあたります。1967年1月27日、当時最新鋭の有人宇宙船だった「アポロ」1号の地上試験中に船内で火災が発生し、ガス・グリソム船長以下3名が亡くなる事故が発生。1986年1月28日にはスペースシャトル「チャレンジャー」の打ち上げ時に、2003年2月1日にはスペースシャトル「コロンビア」の大気圏再突入時に事故が発生し、それぞれ7名ずつが亡くなっています。

アポロ1号の事故で亡くなった3名の宇宙飛行士。左からガス・グリソム、エド・ホワイト、ロジャー・チャーフィー(Credit: NASA)

例年1月末頃に設けられている追悼の日は、飛行中や試験中の宇宙船で亡くなった計17名の宇宙飛行士をはじめ、宇宙開発に携わるなかで命を落としたすべての人々を称えるとともに、宇宙へと挑戦し続ける思いを確かめる日となっています。

NASAでは今年、開発中の新型宇宙船「オリオン」の無人テスト飛行を予定。スペースXとボーイングがそれぞれ進めている民間の有人宇宙船「クルー・ドラゴン」と「スターライナー」の開発も大詰めを迎えており、2011年のスペースシャトル引退以来途絶えている「アメリカの宇宙船による有人飛行」の再開が実現しつつあります。

「ファルコン9」ロケットを使った飛行中の脱出装置作動テストが実施されたスペースXの「クルー・ドラゴン」。2020年4月から6月にかけて初の有人飛行が計画されている(Credit: SpaceX)

宇宙飛行士が亡くなる事故はアメリカに限ったことではなく、旧ソ連でも計4名の宇宙飛行士が大気圏再突入時に亡くなっています。今年は国際宇宙ステーション(ISS)における宇宙飛行士の長期滞在が始まってから20周年という節目の年。地球低軌道に宇宙飛行士が常駐する現代までの、そして火星での有人探査も視野に入る未来への道程は、多くの人々の努力と献身によって支えられています。

 

Image Credit: NASA
Source: NASA
文/松村武宏

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