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プログレス補給船がISSに到着、打ち上げからドッキングまで3時間18分

sorae.jp / 2020年7月26日 11時0分

プログレス補給船を乗せて打ち上げられるソユーズ2.1aロケット(Credit: Yuzhny Space Center/ROSCOSMOS)

ロスコスモスは7月23日23時26分(日本時間、以下同)、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資を搭載した無人補給船「プログレスMS-15」をバイコヌール宇宙基地から打ち上げました。同補給船は翌7月24日2時44分にISSへ到着しています。

■軌道を2周してからドッキングする「超高速」方式による5回目の飛行

食料、水、燃料など3トン近い物資を搭載したプログレスMS-15は、地球を2周した後に接近・ドッキングする超高速(superfast)方式によって、打ち上げから3時間18分後にISSへ到着しました。2018年7月の「プログレスMS-09」で最初に導入された超高速方式は今回が5回目の実施で、ロスコスモスは今回の飛行によってISSへの飛行時間の新記録が樹立されたとしています。

国際宇宙ステーションに接近するプログレス補給船(Credit: Ivan Vagner)

現在ISSにはプログレスMS-15をはじめとした2機の有人宇宙船と3機の無人補給船が係留されています。つい先日まで有人宇宙船は「ソユーズ」のみでしたが、今はアメリカの有人宇宙船としては9年ぶりとなる「クルー・ドラゴン(Demo-2)」の姿があります。Demo-2ミッションのクルー・ドラゴンは8月1日にISSを離れて翌2日に地球へ帰還する予定で、9月には宇宙航空研究開発機構(JAXA)の野口聡一宇宙飛行士を含む4名が搭乗するクルー・ドラゴンの運用初号機が打ち上げられる予定になっています。

また、無人補給船の1機である「こうのとり(HTV)」は現在係留されている9号機が最後のミッションで、来年度以降は新型の補給船「HTV-X」にミッションが引き継がれます。HTV-XはISS分離後の延長ミッション(最長1年半)に対応している他に、NASAが開発を進めている月周回有人拠点「ゲートウェイ」への補給ミッションも計画されています。打ち上げに使われるJAXA/三菱重工業の「H3」ロケットとともに、来年度からの活躍が楽しみです。

7月24日時点での国際宇宙ステーションの様子(Credit: NASA)

 

Image Credit: Yuzhny Space Center/ROSCOSMOS
Source: ROSCOSMOS / NASA
文/松村武宏

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