混沌の美。くじら座に浮かぶ不思議な姿をした渦巻銀河
sorae.jp / 2020年10月26日 22時19分
こちらは「くじら座」の方向およそ2億7000万光年先にある渦巻銀河「NGC 34」(NGC 17)を捉えた画像です。渦巻銀河といってもNGC 34に明確な渦巻腕は見当たらず、銀河円盤の外側の部分は半透明で、うっすらとした尾のような構造が見える程度。ESA(欧州宇宙機関)はその姿を、深海で暮らす発光生物のようだと表現しています。
NGC 34がこのような姿になったのは、2つの銀河が衝突・合体したためだと考えられています。もしも時間を数百万年遡ることができたら、衝突する前の銀河を観測できるかもしれないといいます。中心付近が明るく輝いているのは、銀河の合体によって活発化した星形成活動によって多くの星々が形成され、周囲のガスを照らしているためだとされています。
2つ銀河が絡み合って1つになっていくにつれてNGC 34は明確な形態を失い、特異銀河のような姿に変化していくとみられています。冒頭の画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡によって観測され、「今週の一枚」として2020年10月26日に公開されたものです。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Adamo et al.
Source: ESA/Hubble
文/松村武宏
この記事に関連するニュース
-
幅広の渦巻腕を持つ“はと座”の銀河「ESO 422-41」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年4月23日 19時43分
-
優雅に渦巻く“ケンタウルス座”の棒渦巻銀河「NGC 3783」 ハッブル宇宙望遠鏡で撮影
sorae.jp / 2024年4月16日 21時36分
-
南天“ふうちょう座”の渦巻銀河「IC 4633」 ハッブル宇宙望遠鏡などが撮影
sorae.jp / 2024年4月12日 21時7分
-
ゆがんだ渦巻銀河と小さな銀河のペア「Arp 72」ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年4月4日 21時28分
-
大マゼラン雲で輝く宝石箱のような球状星団「NGC 1651」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年3月29日 21時40分
ランキング
-
1Wi-Fiルーターの寿命ってどれくらい? 買い替えを検討するべきサインはありますか?【専門家が解説】
オールアバウト / 2024年4月22日 21時25分
-
2「しまむらグループ大創業祭」を開催、豊富な商品をお得に - 4月24日よりスタート
マイナビニュース / 2024年4月24日 10時37分
-
3納豆のタレやワサビなどの余った小袋調味料は、どう処分すればいい? 正しい捨て方と活用法
オールアバウト / 2024年4月23日 20時15分
-
4流行りの調理法も実はNG? 炊飯器が壊れやすくなる使い方5選【家電のプロが解説】
オールアバウト / 2024年4月23日 21時15分
-
5日本中で大号令「貯蓄から投資へ」に感じる違和感 預貯金は時代遅れ? 金利が動く今考えたい本質
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 9時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください