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ISSで船長の交代式が行われる。JAXA星出飛行士からESAペスケ飛行士に引き継ぎ

sorae.jp / 2021年10月5日 21時30分

握手を交わすJAXAの星出彰彦宇宙飛行士(手前右)とESAのトマ・ペスケ宇宙飛行士(手前左)(Credit: JAXA/NASA)

【▲ 握手を交わすJAXAの星出彰彦宇宙飛行士(手前右)とESAのトマ・ペスケ宇宙飛行士(手前左)(Credit: JAXA/NASA)】

日本時間2021年10月5日朝、国際宇宙ステーション(ISS)において船長(コマンダー)の交代式が行われました。ISSの船長は4月28日から5か月以上に渡り務めてきた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦宇宙飛行士に代わり、欧州宇宙機関(ESA)のトマ・ペスケ(Thomas Pesquet)宇宙飛行士が務めることになります。

JAXAによると、ISSの船長は他のクルーとともに保守や実験などの作業に従事することに加えて、定常時には地上と密接にコミュニケーションを取り、安全・確実にミッションが遂行できるようにクルーをまとめる役割を担っています。また、火災・急減圧・有毒物質の漏洩といった緊急事態の発生時には状況を正確に把握し、全クルーの安全とISSの機能維持のために迅速かつ的確な対応の指揮を執る必要もあるといいます。

ISSの長期滞在クルーを率いるという重責を果たした星出飛行士は、交代式において「5か月間、たくさんの実験やミッションに尽力してくれたことに感謝します。本当に素晴らしいチームでした。このメンバーの一員であることが幸せです。そして、世界中の宇宙センターからのサポートに感謝します。皆さんのご協力なしでは、この素晴らしいミッションを成し遂げられませんでした」とコメント。その後、歴代のISS船長に引き継がれている「鍵」が星出飛行士からペスケ飛行士へと手渡されました。

船長交代式では星出飛行士からペスケ飛行士へと恒例の「鍵」が手渡された(Credit: JAXA/NASA)

【▲ 船長交代式では星出飛行士からペスケ飛行士へと恒例の「鍵」が手渡された(Credit: JAXA/NASA)】

星出飛行士とペスケ飛行士は、アメリカ航空宇宙局(NASA)のシェーン・キンブロー(Shane Kimbrough)宇宙飛行士およびメ―ガン・マッカーサー(Megan McArthur)宇宙飛行士とともにスペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」運用2号機に搭乗し、第65次長期滞在クルーの一員として日本時間4月24日からISSに滞在しています。

第64次長期滞在クルーとしてISSに滞在したNASAのシャノン・ウォーカー(Shannon Walker)宇宙飛行士からISS船長を引き継いだ星出飛行士は、日本人宇宙飛行士としては若田光一宇宙飛行士(2014年の第39次長期滞在にて就任)に次ぐ2人目の船長を務めました。いっぽう、今回就任したペスケ飛行士はESAの宇宙飛行士としては4人目、フランス人宇宙飛行士としては初のISS船長となります。

JAXAの星出彰彦宇宙飛行士(右)とESAのトマ・ペスケ宇宙飛行士(左)(Credit: ESA/NASA)

【▲ JAXAの星出彰彦宇宙飛行士(右)とESAのトマ・ペスケ宇宙飛行士(左)(Credit: ESA/NASA)】

JAXAによると、ペスケ飛行士は星出飛行士について「私たちがISS船内のどこで何をしていても、助けがほしいときは、わかっていたようにすぐに現れて明るく元気付けてくれたよね。だから、難しい実験がうまくいかなくて辛くなったときもとても助かった」「いいお手本になってくれて、本当にありがとう」と船長交代式で語っており、ISSのクルーが厚い信頼で結ばれている様子が伝わってきます。

なお、NASAによると、クルードラゴン運用2号機でISSに到着した星出飛行士ら4名は11月中旬~下旬に地球へ帰還する予定となっているため、ペスケ飛行士がISS船長を務める期間は1か月半ほどとなります。星出飛行士らと交代する4名の長期滞在クルーを乗せたクルードラゴン運用3号機の打ち上げは、10月30日が予定されています。

 

関連:星出彰彦宇宙飛行士がISSで船外活動を実施、日本人宇宙飛行士の最長記録を更新

Image Credit: JAXA, ESA, NASA
Source: JAXA / ESA / NASA
文/松村武宏

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