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小さく見えても幅数百kmある木星の渦、NASA探査機「ジュノー」が撮影

sorae.jp / 2021年11月14日 22時30分

木星探査機「ジュノー」が2021年9月の接近時に撮影した木星の南半球(Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS, Image processing by Brian Swift)

【▲木星探査機「ジュノー」が2021年9月の接近時に撮影した木星の南半球(Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS, Image processing by Brian Swift)】

こちらはアメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」が撮影した木星の南半球。NASAのジェット推進研究所(JPL)によると、撮影時の雲頂からの距離は約2万7000kmとされています。白や茶色に彩られた木星の印象的な雲の帯、その境目が複雑に渦巻く様子を鮮明に捉えた画像の中央付近には、中心部分が赤茶色をした円形の渦が写っています。

有名な大赤斑と比べればかなり小さく見えるこの渦、JPLによると渦の幅は約400km。北海道は東西の長さが約500km、南北の長さが約400kmとされていますから、この渦は北海道とだいたい同じくらいの大きさがあることになります。渦の中心部分が赤茶色になっている理由としては、上層の雲を一掃してその下にある物質を見せる下降気流が関係している可能性が考えられています。

冒頭の画像はジュノーが36回目の木星フライバイ(近接通過)を実施した日本時間2021年9月3日8時9分に「JunoCam」を使って撮影されたもので、市民科学者のBrian Swiftさんによって作成・公開されました。JunoCamで撮影された画像は一般の人々が利用できるように順次公開されており、これまでにも市民科学者たちの手によって数多くの画像が作成されています。

なお、現在ジュノーは最長で2025年9月まで延長されたミッションの下で探査活動を行っており、2021年6月に実施された34回目のフライバイでは木星最大の衛星ガニメデにも接近して観測を行いました。ジュノーは2022年9月にエウロパ、2023年12月と2024年2月にはイオにも接近して観測を行う予定です。

 

関連:木星とガニメデに大接近!探査機ジュノーの撮影データを利用した衝撃的な再現映像

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS, Image processing by Brian Swift
Source: NASA/JPL
文/松村武宏

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