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NASAとスペースX、クルードラゴン運用3号機の打ち上げに成功 宇宙船はEndurance(忍耐)と命名

sorae.jp / 2021年11月13日 11時25分

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、日本時間11月11日午前11時3分、4人の宇宙飛行士をのせたスペースXの宇宙船「クルードラゴン」運用3号機の打ち上げに成功しました。

打ち上げは、フロリダ州にあるケネディー宇宙センター39A発射台から行われました。このミッションの名前は「Crew-3」(クルー3)と呼ばれています。発射から12分後、クルードラゴン宇宙船は軌道投入に成功し、ISS(国際宇宙ステーション)を目指しました。そして日本時間11月12日午前8時32分に、ISSへ到着。宇宙船は自動で、ISSのハーモニーモジュールへのドッキングに成功し、第66次長期滞在クルーが笑顔で4人を迎えました。

クルードラゴン宇宙船を搭載したファルコン9ロケットが打ち上げられる(Credit: NASA/Joel Kowsky)

【▲クルードラゴン宇宙船を搭載したファルコン9ロケットが打ち上げられる(Credit: NASA/Joel Kowsky)】

4人の飛行士が乗ったクルードラゴンは、今回が初めての飛行です。新造船には初めて搭乗するクルーが名前をつけるという伝統に基づいて、「Endurance(エンデュランス:忍耐、持久力)」と名付けられました。エンデュランス号は、ファルコン9ロケットに搭載され、打ち上げられました。また、お馴染みとなったファルコン9の第一段機体の地上への着陸も行われました。大西洋上に待機していた「A Shortfall of Gravitas(厳粛さが足りない)」への着陸にも成功。今回使用された機体は、6月に実施されたISSへの物資輸送ミッション「CRS-22」で用いられた機体です。

エンデュランス号には、コマンダーでNASAのラジャ・チャリ(Raja Chari)飛行士、トーマス・マーシュバーン(Thomas Marshburn)飛行士、ケイラ・バロン(Kayla Barron)飛行士、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のマティアス・マウラー(Matthias Maurer)飛行士の4人が搭乗しています。このうちトーマス飛行士のみ3回目の飛行となり、他の飛行士は初めての宇宙飛行です。特にラジャ飛行士とケイラ飛行士は、アメリカが推進する有人月探査計画「アルテミス計画」で月を目指す18人の宇宙飛行士に選定されています。4人の飛行士は約半年の長期滞在を行い、2022年の春に地球へ帰還する予定です。

SpaceXは、これまでに4回の有人ミッションを行っており(Demo-2, Crew-1, Crew-2, Inspiration 4)、これが5回目の有人飛行となります。さらに、Crew-3の打ち上げ2日前には、日本の星出飛行士ら4人をのせたCrew-2が地球へ帰還するなど多忙な1週間です。今後は現地時間12日に、同社が進める大規模インターネット通信衛星「スターリンク」の打ち上げが予定されています。

 

関連:NASA「クルードラゴン」運用3号機の打ち上げを日本時間11月7日に延期

Image Credit: NASA/Joel Kowsky
Source: NASA/Space News/Spaceflightnow
文/出口隼詩

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