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2022年の「月の満ち欠け」元日から大晦日までを再現した5分動画をNASAが公開

sorae.jp / 2021年11月19日 21時0分

十八夜の月を再現した画像(Credit: NASA’s Goddard Space Flight Center)

【▲十八夜の月を再現した画像(Credit: NASA’s Goddard Space Flight Center)】

こちらは、来年2022年の元日から大晦日までの「月の満ち欠け」の様子を1時間間隔で再現し、約5分間の動画にまとめた作品です。アメリカ航空宇宙局(NASA)の月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」による月の観測データをもとに、NASAのゴダード宇宙飛行センターによって作成されました。YouTubeには最大4Kの高解像度でアップロードされています。日々変化していく月の表情を是非お楽しみ下さい(※BGM付きなので再生音量にご注意下さい)。

▲Moon Phases 2022 – Northern Hemisphere – 4K▲
(Video Credit: NASA’s Goddard Space Flight Center)

月の地名や動画の情報といった表記はすべて英語です。動画右下の「Time」には世界時(UT)の日時が「日/月/年/時刻」の順で、その下の「Phase」には満月に対する比率(%)と月齢(日/時/分の順)が表示されています。

動画の月は満ち欠けしながら左右に大きく傾いていますが、これは地球の自転軸が傾いているために生じる見かけの角度の変化です。これとは別に、月が上下左右に小さく首を振るような「秤動(ひょうどう)」と呼ばれる動きも、動画では忠実に再現されています。

月は自転と公転の周期が一致しているので、常に表側を地球に向けています。しかし、月の公転軌道が真円ではなく楕円をしていたり、自転軸が公転面に対して傾いていたりするために秤動が生じることで、わずかではありますが裏側の一部を見ることができます。秤動の動きは動画左下の「ジャイロスコープ」表示における青いリングの傾きで確認することができます。

動画中央や左下に表示されている月のサイズは、満ち欠けとともに大きくなったり小さくなったりしています。これは、月が地球に対して近づいたり遠ざかったりすることで生じる「月の見かけの大きさ」の変化を示しています。地球から月までの距離は約35万6400~40万6700km(地球の直径の約28~32倍)の間で変化しているため、月の見かけの大きさも変わるというわけです。

中央に表示されている月の右側には、地球から月までの距離が地球の直径に対する比率で示されています。また、動画左上には月の公転軌道を上から見た図(地球、月、軌道の半径は強調されています。おひつじ座のマークが示すのは春分点の方向)が表示されており、月が地球に近づいたり遠ざかったりするタイミングを把握しやすくなっています。

なお、月が地球に接近して見かけの直径が大きくなる頃の満月は「スーパームーン」と呼ばれています(※ただし、スーパームーンには天文学的にはっきりとした定義はありません)。2022年では7月14日の満月が一年で一番大きく見える満月になります。

 

関連:地球の準衛星「カモオアレワ」は月の破片かもしれない

Image and Video Credit: NASA’s Goddard Space Flight Center
Source: ゴダード宇宙飛行センター
文/松村武宏

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