上沼恵美子に噛みついた久保田らを「俺は批判できない…」と元M-1ファイナリスト

日刊SPA! / 2018年12月5日 22時4分

 俺は自分の力のなさを彼女に詫びた。そして、「審査員に知識がなかったから、わからなかったんかな」と審査員を批判した。もちろんわざとである。

 自分自身も経験がある。この結果を誰かになすりつけたい。誰かのせいにしたい。結果の直後は冷静さを欠き、突き落とされた自分を守るために自分の実力のなさを隠して、他者に責任をなすりつけたいのだ。それを俺は彼女にさせたくはなかった。だから、俺自身がその行為をすることによって、冷静さを取り戻して、また明日から前を向いて歩いてほしかった。彼女は「自分の実力不足です」と泣いた。

◆久保田らの言葉は最低だが…俺は批判できない

 今回、「とろサーモン」久保田君と「スーパーマラドーナ」武智君が審査員である上沼さんを批判した動画を公開して、問題になっている。こういった動画を公開したこと、そして、「病気」に例えて批判したことは言語道断である。馬鹿野郎と言いたい。しかし、それ以外の部分について、俺は彼らを批判することはできない。

 久保田君は、2017年の「M-1チャンピオン」なのだ。頂点を獲った芸人である。だから、今回、破れた芸人に対して、高みの見物を決め込んでいればよかったはず。しかし、彼はそれができなかった。彼もまた何度もがき苦しんでも、決勝の切符が手に入れられず、泥水をすするような芸人人生を歩んできたのだ。

 だから、今、目の前で一敗地に塗れた芸人をほっておくわけにはいかなかったのだろう。誰よりも毒づき、彼らの溜飲を下げてあげて、立ち上がらせたいがための行為だったと思う。武智君も同期の激しい励ましに、嬉しさもあり、ほっておけず、間違った言葉を選んでしまった。その部分は猛省してもらいたい。

◆もう一度だけ、彼らにチャンスをあげてください

 これを読んでいただいた皆さんにお願いがあります。

 もう一度、もう一度だけ、彼らにチャンスを与えてあげてください。俺は、養成所の講師をしています。そこでアドバイスしていることのひとつに「コミュニティの拡大」というものがあります。どんなに面白いことを言っても、自分の「コミュニティ外」の人には響かない。響きづらい。

 今回の騒動で、彼らの「コミュニティ外」になった人はいると思います。だから、すぐに心を開いてくれとはいいません。彼らは芸人を続けます。何年後か、何十年後か、いつか偶然皆さんの前に彼らが現れたときに、少しだけ心を開いて見てあげてほしい。よろしくお願い申し上げます。

日刊SPA!

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