PS3とWiiが年末商戦で激突したのはいつ? 平成ゲームシーン回顧録<平成15年~平成22年>

日刊SPA! / 2019年3月24日 8時31分

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PS3

◆ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

 第1弾は平成元年~平成7年、第2弾は平成8年~平成14年のゲームシーンを振り返ってきましたが、今回は平成15年~平成22年まで。ニンテンドーDSとWiiがヒットし、任天堂が絶好調を迎えた時期です。

◆平成15年(2003年)

 平成15年は、中国でSARSが流行し、日本もその対応で揺れた年。深夜からゴールデンタイムに移った雑学番組『トリビアの泉』が「へぇ~」を流行らせました。オリコン1位はSMAPの『世界に一つだけの花』。

 ゲーム業界ではセガがサミーに買収され、セガサミーが誕生(経営統合は平成16年)。また、RPGの雄・スクウェアとエニックスが合併し、ゲームファンに衝撃が走りました。そのスクエニから剣型コントローラを振るう『剣神ドラゴンクエスト』が発売。また、PS2の和風ホラー『SIREN』のCMが怖すぎて放送中止になるという騒動も! ややマニアックですが、くまに演歌を歌わせる『くまうた』は、ある意味ボーカロイドの先駆けと言えました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・メイド イン ワリオ(ゲームボーイアドバンス)

・グランド・セフト・オートⅢ(日本版)(PS2)

・甲虫王者ムシキング(アーケード)

◆平成16年(2004年)

 平成16年は、アテネ五輪が開催され、北島康介選手の「チョー気持ちいい」が流行語になりました。『世界の中心で、愛をさけぶ』の映画版・ドラマ版が公開されて「セカチュー」ブームが到来。『冬のソナタ』の日本放送も始まっています。

 この年の年末商戦は携帯機対決! 任天堂が12月に「ニンテンドーDS」を発売。上下2画面の折りたたみ式で、下画面はタッチスクリーンという画期的なインターフェイスでした。同じく12月にソニーも「プレイステーション・ポータブル」を発売。こちらは高画質の4.3インチディスプレイが売りとなっていました。ソフトでは11月にPS2で『ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君』がリリース。「ドラクエ」初の3Dフィールドで、とにかく世界が広大だったのを覚えています。

そのほかの注目のヒットゲーム

・大合奏!バンドブラザーズ(DS)

・戦国無双(PS2、Xbox)

・Fate/stay night(PC)

◆平成17年(2005年)

 平成17年は、愛知で「愛・地球博」が開催。モリゾーやキッコロが活躍しました。小泉首相の「郵政解散」や、ニッポン放送を巡るライブドアvsフジテレビもこの年。「電車男」が映画・ドラマ化され、「アキバ系」に注目が集まりました。

 ゲームでは、マイクロソフトから世界初のフルHD対応ゲーム機「Xbox 360」が発売。海外では好評を博し、累計8000万台以上を売り上げています。日本ではDSソフトがヒットを連発。『おいでよ どうぶつの森』のほか、『nintendogs』『脳を鍛える大人のDSトレーニング』といった「Touch! Generations」ブランドがライトユーザーに好評を博しました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・龍が如く(PS2)

・THE IDOLM@STER(アーケード)

・三国志大戦(アーケード)

◆平成18年(2006年)

 平成18年は、ライブドア事件が発生。堀江貴文社長が逮捕され、ライブドアショックが株式市場を襲いました。サッカーのドイツW杯はジーコジャパンがブラジルに敗れ、グループリーグ敗退。「ニコニコ動画」が12月にプレオープンしています。

 平成18年は、据置機で再び任天堂とソニーが激突。11月登場の「PS3」はメディアにブルーレイを採用し、ブルーレイの普及も狙っていました。一方、任天堂は12月に体感操作が売りの「Wii」を投入。こちらは全世界で大ヒットし、累計販売台数1億163万台と、現時点で任天堂据置機では歴代最多の売り上げを誇っています。業界的な話題としては、バンダイとナムコが合併し、バンダイナムコが誕生。

そのほかの注目のヒットゲーム

・大神(PS2)

・ペルソナ3(PS2)

・機動戦士ガンダム 戦場の絆(アーケード)

◆平成19年(2007年)

 平成19年は、東国原英夫・宮崎県知事の「どげんかせんといかん」が流行語になった年。いわゆる「消えた年金記録」が発覚し、大問題に発展しました。仮想世界で生活するウェブサービス『セカンドライフ』が日本でも話題に。「初音ミク」の誕生もこの年です。

 ゲームでは、前年発売のWiiタイトルがロングセラーを続け、DSもヒット作に恵まれるなど任天堂が絶好調。「ナゾトキ」を全面に押し出したレベルファイブの『レイトン教授』シリーズもブームを起こしました。PSPで気を吐いたのが『モンスターハンター ポータブル 2nd』。翌年の『2nd G』と合わせ、4人での共闘は社会現象ともなりました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・WiiFit(Wii)

・釣り★スタ(携帯電話)

◆平成20年(2008年)

 平成20年は北京五輪が開催された年。メインスタジアム、通称「鳥の巣」がインパクト大でした。9月には「100年に1度の経済危機」と言われたリーマンショックが発生し、金融市場は大混乱。スマホ時代の到来を告げる「iPhone 3G」が日本に上陸しました。

 この年は、PS3で仮想空間サービス「PlayStation Home」がスタート。ウェブ上でのコミュニケーションが当たり前となりつつありました。DSでは、つんくさんが企画・プロデュースをした『リズム天国ゴールド』がスマッシュヒット。『わがままファッション ガールズモード』や『DS美文字トレーニング』など、新機軸のDSタイトルがロングセラーとなりました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・マリオカートWii(Wii)

・ディシディア ファイナルファンタジー(PSP)

・イナズマイレブン(DS)

◆平成21年(2009年)

 平成21年は、夏の衆議院選挙で民主党が歴史的大勝を果たした年。村上春樹さんの長編小説『1Q84』が書店にタワーを作っていました。テレビアニメ『けいおん!』が放映開始、AKB48の選抜総選挙が始まったのもこの年です。

 ゲームでは、友だちや芸能人をMiiとしてマンションに住まわせ、その生活を覗く『トモダチコレクション』がじわ売れしてダブルミリオンを達成。DS『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の「すれちがい通信」で入手できる「まさゆきの地図」が話題に。また、恋愛シミュレーション『ラブプラス』にどっぷりハマるファンが続出しました。この年はコーエーとテクモが合併、コーエーテクモホールディングスが設立されています。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ファイナルファンタジーⅧ(PS3)

・モンスターハンター3(Wii)

・怪盗ロワイヤル(携帯電話)

◆平成22年(2010年)

 平成22年は、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」のサンプルを持ち帰った年。朝ドラ『ゲゲゲの女房』が好評を博しました。前年に発売された桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」が火付け役となり、食べるラー油もトレンドに。

 ゲームでは『モンハン』から始まった狩りゲーブームが波及し、バンダイナムコの『ゴッドイーター』がスマッシュヒット。また、AKB48の人気を受けて、メンバー47人を振りまくる『AKB1/48 アイドルと恋したら…』も出荷40万本を記録しています。前年のDeNA『怪盗ロワイヤル』、この年のKONAMI『ドラゴンコレクション』など、ガラケーをメインに現在のソーシャルゲームの基盤ができあがったのもこの頃です。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ポケットモンスターブラック/ホワイト(DS)

・北斗無双(PS3、Xbox360)

・ゼノブレイド(Wii)

 次回は平成23年(2011年)~平成30年(2018年)まで。平成ゲームシーンから見えてくる平成時代とは?

【卯月鮎】

ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン」

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