Eインクで手書きができる白黒タブレット「E-Pad」、電源を落としても表示が消えない

日刊SPA! / 2019年4月18日 15時51分

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メモのスピードが求められる場面では、“手書き”がいいという人も多いはすだ

 「Eインク」という技術がある。スマートフォンやタブレットの液晶画面は、電源を落とせばその表示が消えてしまう。しかしEインクはカラー表示ができない代わりに、電源を落としても表示が消えないという特性を持っている。

 Eインク画面を採用したタブレットとタッチペン(スタイラスペン)を組み合わせれば、まさにノートやメモ帳の感覚で扱うことができる。そのような製品が、既にクラウドファンディングで出展されているのだ。この記事では、そんな『E-Pad』という製品について解説していこう。

◆直接手書きができるタブレット

 何だかんだで、手書きが一番手っ取り早い。

 たとえば、講演会でメモを取る場面。ノートPCを持ち込みブラインドタッチで要点を記録するのか、スマホを使うのか、はたまた昔ながらの手書きで対応するのか。当然、人にもよるだろうが、速記が要求される場面では手書きを選ぶ人が多いはずだ。

 もちろん、そのようなときはタブレットのメモパッドアプリを活用する手もある。だが、既存の液晶タブレットはスタイラスペンでの書き込みに必ずしも親和的ではない。しかしE-Padは、当初から手書きを想定している製品だ。

 ネットサーフィンをしているとき、思いがけず良質の記事に巡り合えるということが多々ある。その記事の上から、自分で加筆をする場合はE-Padの機能が重宝するだろう。

 E-Padの画面サイズは10.3インチ。Android OSを搭載し、通常のタブレットとしてもその役目を果たす。ただし先述の通り、表示は白黒だ。このあたりは欠点と言えば欠点なのかもしれないが、電子書籍を読む目的であれば白黒画面でも問題はないだろう。

 その際も、電子書籍のページにスタイラスペンで自由に書き込むことができる。図書館で本を借りると、たまにページに誰かが書き込みを入れているが、それと同じことがE-Padでできるというわけだ。

◆4G回線に接続も

 文字の書き込みができるのだから、絵を描くことだってもちろんできる。

 せっかく絵を描いたのだから、それを保存したいと思うのが人情である。その場合はPDF、JPG、PNGといった形式のファイルで保存するのだが、E-Padの場合はBMP、CBR、FPUB、DJVUというお世辞にも一般普及してるとは言えない形式にも変換できる。

 E-PadはWi-Fiの他、4G回線に接続することが可能だ。SIMカードを差し込んで利用する方法である。Wi-Fi環境下にいなくても利用できるというのは、なかなかの強みではないだろうか。要するに、速記したメモを即座に転送することができるというわけだ。

 また、E-PadとBluetooth接続のキーボードを連携させれば、ワープロとして利用することも可能。もっとも「ワープロ」という単語自体が懐かしい響きではあるが、よく考えれば文章を作成するのに画面がカラーである必要はあまりない。むしろ白黒画面のほうが、作業に集中できるような気もする。

◆世界中からクラウドファンディングに出資が殺到!

 E-Padはクラウドファンディング「Kickstarter」に出展されている。価格は製品本体とスタイラスペンのセットが424ドル(約4万7000円)からだが、この出資枠は既に締め切り。記事執筆時点(4月11日)では同じ内容の枠が474ドル(約5万2700円)で公開されている。

 資金調達の具合は上々で、残り期間15日の時点で32万ドル(約3570万円)もの資金を集めてしまった。プロジェクトの目標額は1万ドル(約110万円)である。大成功と言うしかない成果だ。世界中の多くの人が、「書き込めるタブレット」を望んでいたのだろう。

 配送は8月から。日本へは15ドル(約1660円)の手数料加算で配送を受け付ける。

 どんなに時代が進もうとも、手書きメモの習慣に盤石の自信を持っている人は要チェックの製品である。<取材・文/澤田真一>

【参考】

E-PAD, The E-Ink Android Tablet-Kickstarter

PROFILE●澤田真一(さわだ・まさかず)

ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』

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