40代で転職を考える人がしてはいけないこと

日刊SPA! / 2019年4月22日 15時53分

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犬塚壮志氏

 ある程度年を重ねると、人生の“タイムリミット”をさまざまなジャンルで意識し始めるもの。男を追いつめる加齢という恐怖の壁を乗り超えた男に、アドバイスを頂いた!

◆元カリスマ予備校講師が起業。成功の秘訣は“キャリアシフト”

「若者の気持ちを理解するのが難しい」

 現在、そんな悩みを抱える40~50代はとても多く、働くうえでのひとつの大きな壁になっています。私自身も大手予備校で講師を10年間務めていましたが、年を重ねるごとに生徒の気持ちを理解するのが大変だと感じていました。実際、40代以降で最前線で講師として活躍するのは容易ではなく、まさに「40歳の壁」です。

 僕自身も36歳で独立したのですが、現在でも幅広い年齢層で多様な業種の方々が参加するセミナーや、大学のオープンキャンパスの授業などに積極的に参加していろんな人の“気持ち”を知ろうと努めています。もちろん、当たり外れはありますが、参加し続けたことで思わぬ副産物も生まれました。それは“自分の価値を認識”できたこと。僕は講師をしていたということもあり、「わかりやすい説明」に長けていることがわかったんです。

 また、同じセミナーに参加していた40代男性は、若者にはない自身の「営業力の高さ」を再認識していました。これがうまくマッチすれば、新しい仕事にも繋がります。例えば「若者が考えた新しい商品のアイデアを、中年が営業回りをして仕事を勝ち取る」というふうに。

 でも、新たなビジネスだったり、起業や転職には不安や失敗がつきものです。だったら、自分の本流は保ちながらも、支流をつくっていくという方法もあります。僕は学習塾を経営しながら、同時に予備校講師時代に培ったノウハウを生かした社会人向け教育プログラムの開発、コンサルティングを行う会社を起こしました。もしも失敗したら、また本流の塾経営や予備校講師に戻ればいい。キャリアシフトのリスクヘッジです。

 しかし、今後転職や起業を検討している場合、出費はなるべく抑える必要があります。40代以降になると家庭を持っている人も多く、お金の問題は重要です。借金はせず、月々の固定費も極力抑えたほうがいい。私は車も持っていませんし、自宅もずっと賃貸です(笑)。経済的な不安がなければ、それだけ心に余裕が生まれ、新しいことにチャレンジしやすくなります。思考と行動が変わりやすい状態をキープすることが重要です。

 最近はAIが人間の仕事を奪い始めていますが、この流れは今後さらに拡大する見込みです。だからこそしっかり社会の未来を先読みすることが、生き残りには重要です。見定めたキャリアに到達するために年齢を気にせず、中年、高齢になっても“永遠に学び続ける心”を持てばどんな限界でも突破できると思います。そうすることで40代以降でも理想の働き方を実現させることは可能なはずです。

【犬塚壮志氏】カリスマ講師

セミナー研修開発プロデューサー『偏差値24でも、中高年でも、お金がなくても、今から医者になれる法』(KADOKAWA)など著書多数

― 男の[限界年齢]を大調査 ―

<取材・文/アケミン 塩野芽衣子 高島昌俊 古澤誠一郎 松嶋三郎 森祐介 横山由希路 撮影/貴田茂和>

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