東京五輪穴場競技ベスト10。早めにチケットを買うべきは…?

日刊SPA! / 2019年5月9日 8時30分

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【9位】空手・形

 いよいよ5月9日(木)より東京五輪の観戦チケット抽選申し込みが始まります。開会式、競泳、柔道、体操……そういった人気競技は抽選の倍率も非常に高くなることでしょう。今回の申し込みではひとりが申し込めるのは第1希望が30枚、第2希望の30枚を入れても最大で60枚まで(※当選するのは最大で30枚)。貴重な30枚、1枚たりとも無駄にはできません。

 人気競技にどれだけ申し込んでも、結局当たるのは穴場競技であるならば、最初からイイ穴場に申し込んで、大満足の観戦としていきたいもの。本稿で穴場競技を実際に観戦し、「意外に面白いね!」「家族以外、興味ないかもね!」という肌感覚をつかんできた僕が、申込みに向けてイイ穴場を厳選してご紹介してまいりたいと思います。実際の観戦記などもご紹介してまいりますので、ぜひ参考にしてください。

 イイ穴場のご紹介にあたり重視するのは「初めてでも楽しめる度」「現地で観戦できそう度」「メダルが見られそう度」「五輪の思い出になる度」の4点。すべてを兼ね備えたものは当然ありません。そんなものがあればとっくに人気競技になっています。何かを重視すれば、どこかで不満が出る。それでこそ穴場。どこを重視するかはあなた次第です。

◆10~8位

【10位】馬術・障害馬術

初めてでも楽しめる度:★

現地で観戦できそう度:★★★★

メダルが見られそう度:★

五輪の思い出になる度:★★★

 楽しめるか楽しめないかで言えば、まぁ全然楽しめないですかね……。普段見たことがないものですし、何がどうなったら勝ちなのかもよくわからないでしょう。特に馬術3種目のなかでも「馬場馬術」は新体操やアーティスティックスイミングのような芸術系の種目ですので、「何が高く評価され、何がダメなのか」くらいはわかって見ないとまったく楽しめないでしょう。五輪っぽい競技ではあるものの、馬が走るのを見るだけなら競馬のほうが単純明快で面白いというもの。お金賭けたほうが盛り上がるって話もありますし!

 ただ、そのぶんチケットの争奪戦はゆるやかでしょうから、観戦のチャンスは比較的多いはず。申し込むなら8月3日(月)総合馬術の障害決勝か、8月5日(水)・8日(土)の障害馬術の決勝。障害馬術は、馬がバーを飛び越えていく種目ですが、「バーを落とすか、落とさないか」「どれだけ早くゴールするか」というわかりやすさがあります。初見でも楽しめる種目ではないでしょうか。まぁ、これも競馬場に行けば障害レースを金賭けて見られるので、競馬を見ればいいじゃんって話かもしれませんが……。

【オススメのセッション】

8月3日(月) 17:00 – 22:25

総合馬術障害団体・個人決勝

【9位】空手・形

初めてでも楽しめる度:★★

現地で観戦できそう度:★

メダルが見られそう度:★★★★★

五輪の思い出になる度:★

 全競技・全種目のなかでもっとも金メダルに近いと見込んでいるのが、空手・形。男子の喜友名諒さん、女子の清水希容さんが金メダルを狙う両種目は、いずれもが金メダルの大大大本命。空手雑誌が喜友名さんの演技をもとに「ついに明かされるアーナンダイ!」などと表紙に謳い、「これがアーナンダイという形か…ほほぉ…」と解説を始めるくらい、存在そのものが「形の見本」と言ってもいいほど。

 ただ、空手競技自体が次回大会は採用されず、これっきりとなる公算が高いもの。形の良し悪しも正直素人にはどれがどれやらわかりませんので、「見事だなぁ」とは思うかもしれませんが、勝っただの負けただのという勝負の楽しみはあまり感じられないかもしれません。

 伝統的競技ということもあって国内人気は高く、全日本選手権ともなれば武道館クラスは満杯にしてしまう隠れたメジャー競技。「この目で金メダルを見る」というのが絶対条件であるならば、ほかよりは可能性が高いかなという穴場です。

【オススメのセッション】

8月6日(木) 17:00 – 21:30

女子形決勝ほか

【8位】3×3 バスケットボール

初めてでも楽しめる度:★★★★★

現地で観戦できそう度:★★★

メダルが見られそう度:★

五輪の思い出になる度:★

 3人制で行なわれるハーフコートのバスケ。テンポもよく、試合自体はバスケットボールなので観戦でのハズレはありません。バスケなので日本が勝てる勝てないで言えば厳しい部分はありますが、逆に日本代表が絡まなくてもイイと割り切れるなら、チケット入手もしやすくなるでしょう。

 競技日程的には、ドン被りで普通のバスケットボールも開催されており、バスケファンはまずそちらへ申し込むことが想定されます。バスケ自体も日本では決して花形ではないなかで、さらにその裏日程を狙う。逆に言えば誰が見にくるのかよくわからないですが、作戦は完璧です!

 問題は「3×3バスケ見てきたよ!」と友だちに報告したときに「八村塁スゴかったねー!」「いや、それは普通のバスケのほうで、見てきたのは3×3バスケのほう」「何ソレ」となることと、運よく2枚以上取れたときに誘った友だちが「間違えて普通のバスケのほうの会場に行っちゃう」ことでしょうか。

【オススメのセッション】

7月29日(水) 20:45 – 23:25

男女3位決定戦、決勝

◆7~5位

【7位】フェンシング・フルーレ女子団体

初めてでも楽しめる度:★

現地で観戦できそう度:★★

メダルが見られそう度:★★★★

五輪の思い出になる度:★★★★

「太田雄貴会長め……」と唇を噛むような気持ち。日本フェンシング協会会長に就任した太田雄貴さんは、旧態依然としたスポーツ界に新しい風を吹かせ、まさに革命的にフェンシング界を前進させています。昨年末の全日本選手権は演劇場である東京グローブ座で開催し、即完売のプラチナチケットとするなど、フェンシングを「魅せる」スポーツへと飛躍させています。

 日本勢も男子エペでワールドカップ団体優勝を果たしたり、ジュニア女子フルーレ団体が世界選手権準優勝を遂げるなど、競技力もますます伸びているところ。「五輪だなー」という雰囲気もありますし、装備をつけた剣士の姿はかっこよく、日本女子には若き美女剣士がズラリ。数年前は選手の家族が埋めていたスタンドですが、「観客」が集うメジャー穴場となりそうです。太田会長就任以降、現地で観戦できそう度がどんどん下がってきている気がします!

 日程としては柔道、競泳が主に行なわれる大会前半に開催されますので、柔道・競泳に申込みつつ、それが外れた場合の第2希望としておさえておくといいのではないでしょうか。なお、動きが早すぎて、慣れるまではどっちが勝ったんだか自分の目ではよくわかりませんので、まずは「雰囲気を楽しむ」という意識でお願いします。

【オススメのセッション】

7月30日(木) 9:00 – 16:45

女子フルーレ団体

【6位】トランポリン

初めてでも楽しめる度:★★★

現地で観戦できそう度:★★★

メダルが見られそう度:★★

五輪の思い出になる度:★★★

 あらゆる面で「そこそこ」の満足感を味わえそうなバランスのいい穴場。競技としては、トランポリンで跳んで、空中で実施する技の美しさを競うものですので、勝った負けたはわからないかもしれませんが、「うわー、クルクルまわってすごいなー」という楽しさは味わえるはず。

 ここ数大会、日本勢は入賞圏内で奮闘しており、その意味ではメダル争いもワンチャン期待して見守ることができますし、何よりも東京五輪に向けて新設される有明体操競技場での観戦となるのが素晴らしい。体操は見られなかったとしても、同じ会場で内村航平さんや白井健三さんの残留気配を感じることができたら、「五輪だなー」という気持ちを味わえるのではないでしょうか。

 狙うなら2018年の世界選手権で5位に入った森ひかりさんが出場を目指す、7月31日(金)の女子個人のほうでしょうか。若い女子がクルクルしているのを見るのは、勝ち負け関係なく楽しいはずです。なお、広い意味で「体操」のくくりではあるので、「五輪で体操を見てきたよ!」と言ってもウソにはならないのも好材料です。

【オススメのセッション】

7月31日(金) 13:00 – 15:25

女子個人予選・決勝

【5位】セーリング・女子470級

初めてでも楽しめる度:★

現地で観戦できそう度:★★★★★

メダルが見られそう度:★★

五輪の思い出になる度:★★★

 江ノ島ヨットハーバーで開催されるヨット競技。夏、海、江ノ島、ヨット、夏のお出掛けとしての雰囲気は最高です。現地観戦についても、チケットを取れるかどうかは未確定ですが、広い海岸のどこかから沖にいるヨットを見ることは確実にできます。

 ただ、沖で何をやっているのかは正直よくわかりません。沖過ぎてヨットが見えませんし、どのヨットが1位で、どのヨットがビリなのかもよくわからない。実際に観戦に行った際には「フリーのアプリで、船の位置がGPSでわかるから、それで見てくれ」と言われました。現地でスマホとにらめっこしたあの夏。結局モニターやテレビを見るなら、家で見ても一緒なんじゃないか説も…。

 日本勢では史上初めて世界選手権での金メダルを獲得した、女子470級の吉田愛・吉岡美帆組に注目です。8月5日(水)が女子470級のメダルレースと表彰式ですので、そこに合わせてフラッと江ノ島に行けば、五輪気分も夏気分も味わえること間違いナシ。最悪でも江ノ島観光はできるのですから、楽しい夏の日になるはずです。

【オススメのセッション】

8月5日(水) 14:30 – 16:50

男女470級メダルレース

◆4~2位

【4位】近代五種

初めてでも楽しめる度:★★★

現地で観戦できそう度:★★★★

メダルが見られそう度:★

五輪の思い出になる度:★★★★

 一日で水泳、フェンシング、馬術、ランニング+射撃(レーザーラン)を行なう詰め合わせセット商品のような競技。いろいろな種目を1枚のチケットで観戦できるので、記念写真もバラエティ豊かになるでしょう。近代五種を「五輪以外で見る」ことは一生ないと思いますし、周囲の人も「それはオリンピックっぽいですねぇ…(とりたてて羨ましくはないが)」と思い出話を聞いてくれるはず。

 日程としては、サッカーや野球など団体種目のメダルマッチが行なわれている日取りとなります。世間の注目、チケットの申し込みは当然そちらに集中すると思われますので、ズバッと裏を狙えばスンナリチケット確保もあるのではないでしょうか。会場も東京スタジアムということで席数にもゆとりがありますし。

 日本勢のメダルを期待するのは極めて難しいと思いますが、女子には才藤歩夢さんという美女アスリートとして注目を集める存在もいますので、8月7日(金)の女子決勝を狙ってみるといいかもしれません。「近代五種を現地で見るのと、女子サッカー決勝、女子バレーのメダルマッチをテレビで見るのとどっちがイイか」という点は、各自ご判断いただければと思います。

【オススメのセッション】

8月7日(金) 14:30 – 20:30

女子個人

【3位】飛込・10メートル高飛込

初めてでも楽しめる度:★★★

現地で観戦できそう度:★★★

メダルが見られそう度:★★★

五輪の思い出になる度:★★★

 10メートルの高さの飛込み台から入水し、空中で繰り出す宙返りなどの技の難しさと、入水の美しさを競う種目。技の難度や計算方法はさておき、「飛び込んだときのしぶきが小さいほうがイイ」というポイントさえ押さえておけば、演技の良し悪しは何となくわかります。

 会場となるのは今大会に向けて新設される東京アクアティクスセンター。とにかく10メートルの高さから人間がプールに飛び込むさまは、すごい迫力。また、競泳と同会場ということで、競泳で使ったプールを会場内で見ることができるのも地味にポイントが高いでしょう。「あそこで、あの感動のメダルが生まれたんだなぁ…」などと記念撮影もはかどるはず。

 中国が圧倒的に強い種目ではありますが、日本勢では男子の玉井陸斗さんが2019年の全日本選手権を史上最年少となる12歳で制しています。何と中学1年生!ここから1年でどれだけ世界のトップに迫ることができるか、期待を込めて見守りたい穴場です。

【オススメのセッション】

8月8日(土) 15:00 – 16:30

男子10m高飛込決勝

【2位】カヌー・スラローム

初めてでも楽しめる度:★★★★

現地で観戦できそう度:★★

メダルが見られそう度:★★★

五輪の思い出になる度:★★★★

 急流をくだりながら、定められたゲートを通過してゴールタイムを競うカヌースラローム。日本勢ではリオ大会の銅メダリスト・羽根田卓也さんが有名な競技です。東京大会では葛西臨海公園の隣接地に国内初の人工コースを作って実施されます。新設の会場、人工の急流、それを見るだけでも特別な体験となるでしょう。

 試合自体も基本は川下りですし、ゲートを通過するときに「ゲートの棒」に触れてしまうと勝負を分けるミスとなるので、素人目線でもわかりやすく、観戦しやすい種目です。伝統的な競技でもあり、五輪以外ではまず見る機会がないものでしょうから「五輪を見たなー」という満足感も高いはず。

 羽根田さんが出場を狙う男子カナディアンシングルは、7月27日(月)の開催。裏では体操の男子団体決勝が行なわれる日ですので注目はそちらに向きますし、そもそもカヌースラロームのなかでもカヤックという別タイプの種目があったりするので間違える人もいるはず。バランスのイイ穴場です。

【オススメのセッション】

7月27日(月) 14:00 – 16:45

男子カナディアンシングル準決勝・決勝

◆穴場種目第1位は?

【1位】競歩

初めてでも楽しめる度:★

現地で観戦できそう度:★★★★★

メダルが見られそう度:★★★★

五輪の思い出になる度:★★★★

 全競技全種目を通じて、唯一チケット販売のない完全タダ種目。皇居外苑周回コースを舞台に、選手たちは20キロとか50キロの距離をひたすらグールグルします。マラソンや自転車のロードレースも沿道からタダで見られますが、いずれも一瞬で前を通り過ぎてしまうもの。その点、競歩はひたすらグールグルですからお得感は極めて高い。

 日本勢への期待も高く、男子50キロにはリオ五輪銅・ロンドン世界陸上銀の荒井広宙さん、男子20キロには世界記録保持者の鈴木雄介さんらがおり、タダ観戦からメダル獲得を目撃するという「タダメダル」の夢も広がってきます。

 難点は、猛暑への配慮なのか猛烈に朝が早いこと。男女20キロ決勝のスタートは朝の6時で、男子50キロ決勝にいたっては早朝5時半スタートとなっています。起きて行くことができるなら「タダメダル」の可能性がありますが、起きて行くのが難しい。そのあたりも含めて、「あの日は大変だった」という思い出には残りやすいのではないでしょうか。熱中症対策をしてお出掛けください。

【オススメのセッション】

8月8日(土) 5:30 – 10:00

男子50km決勝

 これら以外にも、いわゆる遠泳であるため海岸からタダ観戦ができるオープンウォータースイミングや、伊豆での開催ということでみんな行かないんじゃないかと目される自転車競技、こんなことでもなければ見ることはないだろう射撃なども注目の穴場。多過ぎても迷うかと思いますので本稿では10個に絞りましたが、どれを見たとしても「五輪を見た」ことに変わりはありません。自分なりの穴場を見つけて、東京五輪をお楽しみください!

<取材・文・撮影/フモフモ編集長>

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