LINE Pay、PayPay…乱立する電子決済サービス。旅行でも使えるのはどれ?

日刊SPA! / 2019年6月23日 15時49分

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※画像はイメージです(以下同)

 日本でも普及の一途を遂げる電子決済サービス。PayPayやLINE Payなどは既に鉄板のサービスになったが、どうもこの分野は銘柄の乱立が激しい。「○○Pay」だらけだ。

 また、これらの○○Payは国外でも等しく利用できるというものではない。国外には国外の○○Payが存在し、それを使わない限りは電子決済の恩恵には授かれない。しかも国外のサービスは外国人に対してかなり厳しい。もしテロリストやマフィアが電子決済サービスを利用したら、という問題があるからだ。

 が、電子決済サービスの分野にも存在する「国境」を乗り越える手段も用意されている。

◆LINE PayはJCB提携カードを用意

 まずはLINE Payを紹介しよう。今やPayPayと並ぶ電子決済銘柄となったLINE Payであるが、実はある方法を使えば海外でも利用できるのだ。

 それが『LINE Payカード』。JCBブランドが付与されたもので、これがあれば全世界のJCB加盟店でLINE Payを利用できるのだ。それはクレジットカードではないのか? という声もあるだろう。

 ここで、LINE Payの仕組みについて簡単に解説しよう。LINE Payにはデジタルウォレット機能がある。使用者はこのデジタルウォレットに何らかの手段で残高をチャージする。そこから決済をする際、LINE Payの場合はQRコードかNFC(※かざして通信すること)、そしてLINE Payカードを使用するというわけだ。

 比較対象として、ここではOrigami Payを挙げよう。このOrigami Payの「ウォレット」とは、あくまでも銀行口座もしくはクレジットカードに直接紐付けするための機能である。つまりOrigami Payには残高をプールする機能がないのだ。

 故に、LINE Payは店舗決済との間に独自のプリペイドカードを噛ませることができる。しかもそのカードはJCBというブランドが与えられているから、残高が許す限りは世界中の店舗で利用可能だ。

◆Visaとも提携!

 また、今後のLINE PayはJCB以外のブランドにも対応する。LINE Payが新しく戦略的包括パートナーシップ提携を結んだのは、クレジットカード界の巨人Visa。今後、Visaの加盟店舗でLINE Payが利用可能になるという。

 現時点で実現している話ではなく、具体的な方法も未定だ。まず考えられるのは、NFC決済での互換化である。海外ではクレジットカードをNFC対応にする取り組みが進められていて、少額決済ならば端末にカードをかざすだけで事が済む。もちろんこれは、NFC機能搭載のスマホでも実施できることだ。

 もちろん、QRコードやバーコードを介した決済に関しても、開発が進められていくだろう。Visaのネットワークを生かしてLINE Payが世界中で利用可能になれば、海外旅行の際の金銭管理も容易かつ安全なものになる。

◆対抗馬のau WALLET

 一方で、大手通信会社auが提供する『au WALLET』の存在も見逃せない。LINE PayはJCBとVisaだが、こちらはMasterCardのブランドが付与される『au WALLETプリペイドカード』が発行される。

 こちらも基本はMasterCardのサービス商品だから、海外の対応店舗で利用することが可能。またウォレットへのチャージの方法であるが、au WALLETは通話料金との後日合算ができるのだ。これはデビットカードというよりも、ミニクレジットカードという表現が適正かもしれない。

 それに加えau WALLETは、今年からQRコード決済サービス『au PAY』を開始した。同一の電子ウォレットにある残高で、カード決済もQRコード決済もできる仕組みだ。

 以上を鑑みると、LINE Payカードとau WALLETプリペイドカードを持っておけば海外でのキャッシュレス決済に難儀することはほとんどない、という結論になる。

 今年のゴールデンウィークは超大型で話題になったが、実はお盆休みも土日や祝日、そして振替休日との組み合わせで最大9連休になる。この時を利用して海外で過ごす人も少なくないはずだ。快適な旅行に備え、今のうちに「キャッシュレス決済対策」を講じておく必要があるだろう。<文/澤田真一>

【澤田真一】
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』

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