なぜかうまいビジュアル系ラーメン5選。黒・青・黄色のスープ…気になるお味は?

日刊SPA! / 2019年8月3日 15時50分

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「鶏清湯 青」

 戦後から各地でローカルなラーメンブームはあったものの、1986年に文藝春秋から「ベストオブラーメン」というムック本が発売され、全国的なラーメンのムーブメントが動き出した。

 ブームの夜明けから30年以上たった現在は、昔にはなかった珍しいラーメンを出す店が増えてきた。というわけで、今回は「ビジュアル系ラーメン」を紹介していく。

◆激戦区、池袋で食べるレモンそば

 様々な飲食店が並び、ラーメン激戦区ともいわれる池袋にあるのが「鶏そば 壽」。和モダンの小洒落た外観で、女性も入りやすい造りになっている。こちらの看板メニューが「レモンそば」だ。注文して数分で目の前に出されるレモンそばに声を漏らしてしまう人もいるというほど、インパクトがある。

 一面のレモンが丼を埋め尽くしているが、その下からスープをすくい上げると、白濁してとろみのある鶏白湯スープ。こってりとした味が空腹の一口目に嬉しい。細麺と絡めて食べ進めるうちにレモンを軽く絞っていくと、こってりの中にも爽やかな酸味が広がってきて変化も楽しめる。

◆東大生御用達のミドリムシラーメン

 東大生の行きかうこの地に店を構える「ゆきラーメン 山手」の名物は「みどりラーメン」。配膳された状態では山と盛られた野菜で大部分が隠れているが、すきまから見えるスープが確かに緑色をしている。この色の正体はなんとミドリムシ。しかも一杯あたり6~7億匹というとんでもない数が入っている。

 ミドリムシは体にいいということで、目の前にある東京大学との共同研究により開発されたという。ミドリムシ味はしないが、豚骨スープにバジルをあわせた風味豊かな一杯は、見た目にも体にも美味しいビジュアル系だ。

◆濃厚な緑色のスープ、小松菜クリーミーラーメン

 千葉県船橋市の住宅街に立つ「中華ひろや」で食べられるのは、ゆきラーメン以上に濃厚な緑色のラーメン。色の秘密はメニューに「小松菜クリーミーラーメン」とあるとおり小松菜だ。スープばかりではなく麺にまで小松菜を混ぜ込んであるので、とにかく全てが緑。

 ラーメンに添えられた棒状のものも小松菜の春巻きで、とにかく徹底的なまでに小松菜なのだ。ちなみに味は、小松菜の風味とポタージュのようなクリーミーな口当たり、少し塩気が強目の出汁がマッチして美味しい。地元の人に人気の中華料理店だ。

◆海のように真っ青なラーメン

 かつて本所吾妻橋で行列を作っていた人気店「吉法師」が、渋谷に移転した。ある年齢より上の世代の方は、かき氷のシロップに「ブルーハワイ」が登場した時のことを衝撃を持って語られる。青は食欲減衰の色だと言われ、料理に使われることはほとんどない。

 しかし吉法師の人気メニュー「鶏清湯 青」は、紺碧の海のように美しく澄んで真っ青。SNS映えを求めての客も多いが、その味にも満足して帰る人ばかりだ。あっさりしているのにダシがしっかり取られているので、物足りなさはまったくない。トッビングの玉子を割ると黄身と青いスープの色彩がさらに目を喜ばせてくれる。

◆喫茶店が出す「コーヒーラーメン」の味は?

 こちらはラーメン店ではなく、紛れも無い喫茶店、お花茶屋「亜呂摩」。こちらで出されるのが衝撃の「コーヒーラーメン」だ。店主にコーヒーラーメンとは何かと尋ねると、「コーヒーに味をつけたやつです」と返事が来る。そして出てくるのが、具で顔を表現したビジュアル系ラーメンの極致とも言える姿の一杯。

 スープはコーヒーにダシを加えたもの、それだけでも味覚がパニックになるのだが、具はキウイにサラミにゆで卵など、しまいにはバニラアイスが乗っかっている。甘さと塩っぱさがカオスになって波のように押し寄せ、時間の経過とともにアイスが溶けて甘さが勝ち始める。奇食界の雄とまで呼ばれる、ビジュアル系ラーメンの真髄ここにあり。

<取材・文・撮影/Mr.tsubaking>

【Mr.tsubaking】
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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