災害時の停電に強い味方となる「乾電池充電グッズ」を紹介

日刊SPA! / 2019年9月29日 15時50分

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台風15号による災害

 台風15号は千葉県の各市町村に大きな被害をもたらした。特に停電は深刻な状況だ。あれから2週間以上経過したにも関わらず、未だ電気が復旧していない世帯が存在する。電気は生活の基本単位である。

 それがなければスマホをいじることもできない。実際に、停電によりスマホが使えず、居住地の情報を送ることができない現象も発生した。そこで今回は、停電時に備えておきたい製品をいくつか取り上げ、紹介したい。

◆乾電池で充電できるモバイルバッテリー

 まずはスマホの問題である。スマホの電池が切れた時には、モバイルバッテリーの出番。最近では数万mAh容量の巨大なモバイルバッテリーもAmazonで売られているから、これをいくつか揃えていれば停電時も困ることはないのでは……と思いがちだ。

 しかし、それは危うい発想だ。モバイルバッテリーもプラグ差込口につないで再充電しなければならないのだから、停電時は一度使い切ればあとは無用の長物と化してしまう。

 そこで注目されるのが、乾電池モバイルバッテリーである。

 大体は単三乾電池を入れて使うものだが、ともかくこれがあれば他の電源は不要だ。予め自宅のどこかに乾電池を数十本用意しておき、いざという時にそれを使う。

 乾電池式モバイルバッテリーのもうひとつの利点は、コンビニや薬局で乾電池と一緒に売られているということだ。外出先でスマホがスタミナ切れを起こした場合、それを即座に充電できるようモバイルバッテリーと乾電池がセットになっているのだが、言い換えれば思い立った時にいつでも乾電池式モバイルバッテリーを購入できるということ。だが、それ故に災害発生時には購入希望者がコンビニに殺到する。此度の台風15号上陸の際も、真っ先に売り切れたのは食料とモバイルバッテリーだったそうだ。

◆ラジオは「災害に強いメディア」

 しかしスマホの電力を賄えたとしても、今まで通りオンラインに接続できるか否かはまた別の話。停電は通信会社の電波塔にも影響を与える。この電波塔が機能不全に陥れば、モバイル機器も利用できなくなる。

 ここで用意したいのは、携帯ラジオである。

 災害発生時、最も確実な情報入手の手段は今も昔もラジオと言われている。ラジオ局は非常用発電設備を備えているのが普通で、停電の際にも回復が早い。あらゆる地域に対して均質な電波を発信できるという安定性も有している。

 そうした特性から、ラジオは「災害に強いメディア」として再評価されている。

◆自己給電式ラジオは「買い」か?

 最近では、USBポートが内蔵された災害用ラジオが販売されている。

 このUSBポートから充電ケーブルをつないでスマホに電力を送ることができるという仕組みだが、問題は電力源である。

 先述のように、プラグ差込口からの電力は使えない。だからこそ、Amazon等の通販サイトではソーラーパネルや手回し式発電装置内蔵のラジオが販売されるようになった。これにUSBポートがあれば、避難生活もスマホの電池切れに悩まされずに済むのではないか?

 そう判断を下すのは、少し待っていただきたい。筆者はソーラーパネルや手回し式装置のついた災害用ラジオに対しては懐疑的である。

 確かに、近年のソーラーパネルは性能が大幅に向上した。しかしAmazonで出品されている製品はまさに「ピンからキリ」で、中には日中一杯待っても殆ど充電されない製品があるという声も聞こえる。全てがそのような品質のものではないということはもちろんだが、液晶画面の画像から「ピンキリ」を見極めるのは非常に難しい。それは手回し式発電装置にも言えることだ。

 2019年の現在においても、最も確実な電力源は乾電池である。ラジオも乾電池で動作できるのであれば、それで事足りる。

 そもそも、ラジオにスマホ充電用のUSBポートは必要ない、というのが筆者の見解だ。ラジオの電力はラジオとしての機能を果たすためだけに使用したほうが効率的である。上記の乾電池式モバイルバッテリーがあれば、ラジオ本体にUSBポートがなくても支障はない。

 単三乾電池は、Amazonでは100本パックのものが2500円程度で売られている。1万円も出せば数百本という単位の乾電池を購入できるのだから、最初からこちらに頼ったほうが手っ取り早い。

◆1万円以内で実践可能

 ここまでのことをまとめると、大規模停電に備えておくべきものは3点。

・最低100本の乾電池
・乾電池式モバイルバッテリー
・携帯ラジオ

 これらをAmazonで探してみたら、合計の出費は概ね6000円~7000円で収まった。100本の乾電池を2人のスマホ所持者で分け合ったとしても、数日間の停電であればどうにか乗り切れるはずだ。1万円以内でできる「停電対策」として、今からでも実践可能な方法である。<文/澤田真一>

【澤田真一】
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』

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