ファミコン、ゲームボーイ…レトロゲームを長く遊ぶために知っておくべき電池の話

日刊SPA! / 2020年5月26日 15時50分

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 ファミコンカセット時代は、セーブと言えばパスワード方式・復活の呪文が有名ですよね。これはファミコンのプラットフォームがバッテリーバックアップを考慮した作りになっていなかったからです。

 とは言え、ゲームがより複雑になるとセーブデータが膨大になりパスワードでは対処しきれなくなり、バッテリーバックアップ方式が採用されるようになりました。

 このバッテリーバックアップ方式には、コイン型リチウム電池(ボタン電池)が採用されており、長年放置しているとバッテリー切れによりセーブデータの消失がおこります。

 ボタン電池方式はゲームボーイアドバンスのソフト時代まで続き、90年代後半にはゲーム内時計機能などにもバッテリーが流用され消費電力も大きくなりデータ保持期間が短くなっています。ゲームプレイ中は本体から電力が供給されるのですが、未使用時にはバッテリーから電力を供給するので使わない期間が多ければ多いほどバックアップ機能が消失している事が多いのです。

 と言うわけで前置きが長くなってしまいましたが、今回はこのバックアップ用バッテリーの交換をやってみようと思います。

◆特殊な工具は一切不要。簡単なバッテリー交換術

 カセットに使用されているボタン電池は特殊なタイプでタブ付きボタン電池と言われています。電子部品専門店や通販などでは購入できますが、難易度はやや高くハンダゴテなどの電子工作用工具が必要となります。

「そんな工具持ってない!」という読者に簡単にできるバッテリー交換術を伝授しようと思います。

 まずは、カセットの分解。ファミカセはハメ込みなのでケースを傷めないようにヘラなどでツメを押してケースを分解します。ゲームボーイ、スーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームボーイアドバンスは特殊ドライバーが必要。アドバンス以外がDTC-20と呼ばれるドライバー、アドバンスにはY型ドライバーが必要となります。

「やっぱり特殊工具が必要じゃん!」と言うツッコミが入りそうですが、実はニッパーの先端でつまんで回す事ができます。アドバンスだけはマイナスドライバーで回すことが可能です。

 とは言え特殊ドライバーもきちんとしたメーカー製の物を買っても1本1000円くらいです。「今後も交換する予定があるかも?」という人は買っておいて損はないでしょう。

 さて分解するとシルバーの丸い部分が基板上に見えると思いますが、これがタブ付きボタン電池です。このタブ部分をショートさせないようにキレイにはがします。ニッパーをバッテリーとタブの隙間に入れてパチンとするだけで簡単にタブが外せます。

 あとは新品バッテリーに交換すれば再びセーブできるのでしっかりと遊べるようになります。この時、圧着不足にならないようにテープで包み込むように固定するとしっかり固定できます。

 用意するバッテリーは下記の通りです。

CR2032
・ファミリーコンピュータ
・スーパーファミコン
・NINTENDO64

CR2025
・ゲームボーイ

CR1616
・ゲームボーイカラー
・ゲームボーイアドバンス

 特殊なカセットでない限りは、こうしたバッテリーで大丈夫です。

 以上がバッテリーバックアップ問題を特殊工具不要で解消する方法です。気になった人はぜひ試してみてください!

【板倉正道】
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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